マーデュオックス軟膏と他の薬の違いは?乾癬治療薬を比較

マーデュオックス軟膏と他の薬の違いは?
乾癬治療薬を比較

乾癬に『マーデュオックス』処方されました

通常の乾癬治療では、

  • ビタミンD3外用薬(皮膚の増えすぎを抑える)
  • ステロイド(炎症を抑える)

別々に使うことが多いですが、

マーデュオックスはそれを1本にまとめています

マーデュオックスはオンラインで処方することができます。

この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。


「マーデュオックス軟膏とは

マーデュオックス軟膏は、
尋常性乾癬の治療に使われる外用薬(塗り薬)です。


有効成分は2つ

① マキサカルシトール

活性型ビタミンD3誘導体です。

  • 皮膚の細胞が増えすぎるのを抑える
  • 正しい皮膚の生まれ変わり(分化)を促す

👉 乾癬の「皮膚が厚くなる原因」に作用します


② ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル

ステロイド成分です。

  • 炎症を抑える
  • 赤み・かゆみ・盛り上がりを改善

👉 乾癬の「炎症」に作用します


✔ この薬のポイント

つまりマーデュオックスは、

👉 皮膚の異常な増殖(増えすぎ)
👉 炎症(赤み・かゆみ)

両方に同時に効く薬です。


なお、マーデュオックス軟膏は
処方箋が必要な医療用医薬品であり、市販では購入できません。


マーデュオックス軟膏の特徴

マーデュオックス軟膏の最大の特徴は、

👉 ビタミンD3外用薬+強めのステロイド(very strong:かなり強い)
1本に配合していることです。


従来の治療との違い

もともと乾癬の外用治療では、

  • 活性型ビタミンD3外用薬
  • ステロイド外用薬

👉 この2つを別々に使う(併用する)ことが一般的でした。


しかし問題点も…

● 塗り分けが大変

患者さん自身で
👉 2種類の薬を使い分ける必要がある

→ 手間が増える
→ 継続しにくい
→ 効果が落ちる可能性


● 自己判断で混ぜるのはNG

2つの薬を自分で混ぜて使う方法は、

  • 有効性(ちゃんと効くか)
  • 安全性(副作用)
  • 安定性(成分が壊れないか)

👉 十分に保証されていません


✔ そこで開発されたのがこの薬

こうした問題を解決するために、

👉 2成分を適切なバランスで配合
👉 安定して使えるよう設計

されたのがマーデュオックス軟膏です。


臨床試験について

実際に、

👉 尋常性乾癬の患者さんを対象とした試験で
👉 有効性と安全性が確認され、

2016年に承認されました。予防も考えたい」といった悩みがある方は、ぜひ一度、専門医に相談してみてください。

参考文献・出典

  • 医薬品添付文書(PMDA)
  • 皮膚科学会ガイドライン(乾癬治療)
  • 臨床試験論文(国内第III相試験など)

よくある質問(Q&A)


マーデュオックス軟膏の強みは?他の薬と何が違う?

1本で「炎症」と「皮膚の増えすぎ」の両方に効くのが最大の強みです。

通常の乾癬治療では、

  • ビタミンD3外用薬(皮膚の増えすぎを抑える)
  • ステロイド(炎症を抑える)

別々に使うことが多いですが、マーデュオックスはそれを1本にまとめています。

👉 塗る手間が減る
👉 塗り忘れが減る
👉 継続しやすい

さらに、配合バランスが最適化されているため、自己混合より安全性が高いのもポイントです。

マーデュオックス軟膏はいつ発売された薬?

2016年に日本で承認・発売されています。

その後の再審査(市販後の安全性確認)でも大きな問題はなく、
現在も乾癬治療の標準的な選択肢のひとつです。

1か月使うといくらくらい?自己負担は?

使う量によりますが、目安は以下の通りです。

  • 薬価:約139.4円/g
  • 1日5g使用 → 30日で150g使用

👉 薬剤費:約20,910円

自己負担(目安)

  • 3割負担:約6,000円前後
  • 1割負担:約2,000円前後

※実際は処方量・部位・診察料などで変動します

効果はどれくらいで出る?どのくらい続く?

早ければ1〜2週間で改善を実感することがあります。

  • 赤み・かゆみ → 比較的早く改善
  • 厚み(皮膚の盛り上がり) → 徐々に改善

👉 多くの場合、4週間程度で効果判定を行います

持続時間としては、
👉 1日1回で効果が持続する設計です

妊娠中でも使える?

原則として「必要な場合のみ慎重に使用」です。

  • ステロイド外用薬:広範囲・長期使用で影響の可能性
  • ビタミンD3製剤:高カルシウム血症(血中カルシウムが高くなる状態)のリスク

👉 広い範囲・長期間の使用は避ける
👉 医師の判断のもとで使用することが重要です

授乳中でも使える?母乳への影響は?

基本的には使用可能ですが、注意が必要です。

  • 外用薬のため全身への移行は少ないと考えられています
  • ただし完全にゼロではありません

👉 授乳前に胸部への使用は避ける
👉 赤ちゃんの口に触れる部位はNG

適切に使えば大きな問題は起こりにくいとされています。

子どもにも使える?

医師の判断のもとで使用されることがあります。

ただし注意点があります:

  • ステロイドの影響を受けやすい(皮膚が薄い)
  • 吸収量が増えやすい

👉 長期間・広範囲の使用は避ける
👉 必ず医師の指示通りに使用

どんな副作用に注意すればいい?

主に以下の2つに注意します。

① ステロイドによる副作用

  • 皮膚が薄くなる
  • 毛細血管が目立つ

② ビタミンDによる影響

  • 高カルシウム血症(血中カルシウムが高くなる状態)
  • 腎機能への影響

👉 長く使う場合は定期的な血液検査が行われることがあります

どのくらいの期間使い続けてもいい?

目安は「4週間ごとに見直し」です。

漫然と(なんとなく長く)使い続けるのではなく、
👉 効果を見ながら継続の必要性を判断します

他の塗り薬と一緒に使っていい?

自己判断での併用は避けましょう。

  • 成分の重複
  • 副作用の増加
  • 効果の低下

👉 必ず医師・薬剤師に相談することが大切です

この記事の監修者

原 達彦
原 達彦梅田北オンライン診療クリニック 院長
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。

【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
詳しいプロフィールはこちら