アラセナAってどんな薬?ヘルペス・帯状疱疹への効果と使い方を解説
アラセナAってどんな薬?
飲み方・注意点まとめ

口唇ヘルペスで『アラセナA』を使っています。

アラセナ-Aは、1g中にビダラビン30mgを含む外用の抗ウイルス薬です。
帯状疱疹や単純疱疹の原因となるウイルスの増殖を抑えることで効果を発揮します。
アラセナ-A軟膏は、局所で作用する薬(塗った部分に主に効く薬)です。
オンライン診療で処方可能です。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
アラセナ-Aとは
アラセナ-Aは、1g中にビダラビン30mgを含む外用の抗ウイルス薬です。
帯状疱疹や単純疱疹の原因となるウイルスの増殖を抑えることで効果を発揮します。
■ 作用のしくみ(かんたん解説)
ウイルスは、自分のコピー(DNA)を作ることで増えていきます。
アラセナ-Aは、
DNA依存DNAポリメラーゼ(ウイルスが増えるための酵素)を阻害する=ウイルスのコピーを止める
ことで、増殖を抑えます。
👉つまり
「ウイルスの増える仕組みをブロックする薬」です。
軟膏とクリームの2種類がありますが、有効成分はどちらも同じです。
アラセナ-Aの特徴
ビダラビンは1960年に合成され、1960年代にはヘルペスウイルスへの効果が確認されました。
日本では、まず点滴薬として開発され、その後、皮膚に直接作用させる外用薬が検討されました。
その結果、
- 1992年:アラセナ-A軟膏3% 承認
- 2001年:アラセナ-Aクリーム3% 承認
となっています。
■ 軟膏とクリームの違い
・軟膏
- 刺激が少ない
- しっとりする
- ただしベタつきやすい
・クリーム
- ベタつきが少ない
- 顔や手足などに使いやすい
- 湿った部位(陰部など)にも適している
👉使いやすさで選ばれることが多いです。
■ 「患部だけに効く薬」という特徴
アラセナ-Aは、局所で作用する薬(塗った部分に主に効く薬)です。
試験では、皮膚に塗布しても
- 血液中の濃度:検出されないレベル
- 尿への排泄:ほぼ検出されない
という結果でした。
👉つまり
体の中にほとんど吸収されず、塗った部分で働く薬と考えるとイメージしやすいです。
効能・効果
アラセナ-Aの効能・効果は以下です。
- 帯状疱疹
- 単純疱疹(口唇ヘルペス・性器ヘルペスなど)
👉皮膚にできたウイルスの病変に対して使用します。
■ 注意点(ここ重要)
この薬は外用薬=局所治療の薬です。
そのため、次のような場合は注意が必要です。
- 発熱がある
- 発疹が全身に広がっている
- 症状が重い
👉この場合は
内服薬や点滴などの全身治療が必要になることがあります。
有効性(有効性試験等)
■ 帯状疱疹
216例中
- 極めて有用:41例
- 有用:99例
👉有用率 64.8%
■ 単純疱疹
234例中
- 極めて有用:76例
- 有用:94例
👉有用率 72.6%
■ 補足:有用率とは?
有用率(治療の役立ち度をまとめた指標)とは、
- 症状の改善
- 治るまでの経過
- 医師の総合評価
などをまとめて評価したものです。
👉「何日で完全に治ったか」だけではありません。
■ その他の試験
性器ヘルペスの試験では、
- プラセボ(薬が入っていないもの)と比較して
👉ウイルスが消える割合が有意に高い(統計的に明らかに差がある)
と報告されています。
用法・用量
- 1日1〜4回
- 患部に適量を塗布または貼布
■ 使用開始のタイミングが重要
この薬は、
👉発症初期(できてすぐ)に使うほど効果が出やすい
とされています。
目安として
発症から5日以内に開始が推奨されています。
■ 使用期間の目安
- 7日使って改善しない
- 逆に悪化する
👉この場合は
別の治療へ変更が必要です。
■ 使用時の注意
- 目には使用不可(角膜・結膜NG)
- コンドームなどのゴム製品を劣化させる可能性あり
👉接触には注意が必要です。
使用できない方(禁忌)
以下の方は使用できません。
- 本剤で過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方
👉例:強いかぶれ・発疹など
■ 注意が必要な方
・妊婦・妊娠の可能性がある方
→
有益性が危険性を上回る場合のみ使用
(=必要性が高いと判断された場合のみ使用)
・小児
→
十分な臨床試験データがない
使い合わせに注意が必要な薬
注意が必要な薬として、ペントスタチンがあります。
■ なぜ注意?
ビダラビン注射剤との併用で
- 腎不全(腎臓の働きが低下する)
- 肝不全(肝臓の働きが低下する)
- 神経毒性(神経にダメージ)
などの重い副作用が報告されています。
これは
👉ペントスタチンが
ビダラビンの分解を妨げる(代謝酵素を阻害)ため、体内濃度が上がる
ことが原因と考えられています。
■ 最後に大切なポイント
「外用薬だから安全」と自己判断せず、
- 他院の薬
- 市販薬
- サプリメント
も含めて、使用中のものは必ず医師・薬剤師に伝えましょう。ださい。最適な服用法から中止のサインまで、丁寧にご説明いたします。
参考文献・出典
医療用医薬品の添付文書
医薬品インタビューフォーム
PMDA(医薬品医療機器総合機構) の公開資料
KEGG の医薬品データ
よくある質問(Q&A)
-
アラセナAは他のヘルペスの塗り薬と比べて何が違う?強みは?
-
「体への影響が少ない」「昔から使われている安定した薬」という点が特徴です。
ヘルペスの塗り薬には、アシクロビルなどの薬もありますが、
アラセナAは体の中にほとんど吸収されず、塗った部分で作用する薬です。👉そのため
- 全身への影響が少ない
- 比較的マイルドな使い心地
という特徴があります。
一方で、最近の薬のほうが効果が強い場合もあるため、症状によって使い分けられます。
-
アラセナAはいつからある薬?(先発薬の発売年)
-
外用薬としては1992年に発売されています。
もともとは点滴薬として開発され、
その後、皮膚に直接使う目的で外用薬が開発されました。- 1992年:軟膏発売
- 2001年:クリーム発売
👉比較的「歴史のある薬」です。
-
アラセナAの値段は?1か月使うといくらくらい?
-
数百円〜1,000円前後が目安です(3割負担の場合)。
薬価ベースでは
👉1本あたり数百円程度(容量により変動)例えば
- 30日間使用(1〜2本想定)
→ 約300〜1,000円前後(自己負担)
👉外用薬なので、比較的安価に使えるのが特徴です。
※実際の価格は処方内容や保険負担割合で変わります
- 30日間使用(1〜2本想定)
-
どのくらいで効き始める?いつまで効く?
-
数日以内に症状の変化を感じることが多いです。
一般的には
- 早ければ2〜3日で改善の兆し
- 1週間程度で評価
されます。
👉ただし
- 発症初期に使うほど効果が出やすい
- 効果の感じ方には個人差あり
また、塗り薬なので
👉持続時間は短く、1日1〜4回の塗布が必要です。
-
妊娠中でも使える?
-
基本は「必要な場合のみ使用」です。
妊娠中の使用は
👉有益性がリスクを上回る場合のみ使用(=必要なら使う)とされています。
ポイント👇
- 体への吸収は少ない薬
- ただし安全性データは十分ではない
👉必ず医師の判断で使用します。
-
授乳中でも使える?母乳への影響は?
-
基本的には使用可能と考えられますが、注意が必要です。
アラセナAは
👉体への吸収が非常に少ない薬のため、
母乳への影響は大きくないと考えられています。ただし👇
- 乳房への使用は避ける
- 赤ちゃんが触れないようにする
👉心配な場合は医師に相談しましょう。
-
子どもにも使える?
-
使用されることはありますが、注意が必要です。
ポイント👇
- 小児での十分な臨床試験データは少ない
- 医師の判断で使用されるケースが多い
👉特に
- 広範囲に塗る
- 長期間使う
場合は注意が必要です。
-
塗り薬だけで治る?飲み薬はいらない?
-
軽い症状なら塗り薬だけで対応することもあります。
ただし👇
- 症状が重い
- 全身に広がっている
- 発熱がある
👉この場合は
飲み薬や点滴(全身治療)が必要になることがあります。
-
いつまで塗ればいい?長く使っても大丈夫?
-
目安は約7日です。
- 7日使って改善しない
→ 他の治療を検討
👉「長く塗り続ければ効く薬」ではありません。
- 7日使って改善しない
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
詳しいプロフィールはこちら
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