花粉症の薬、朝だけじゃ効かない?夜につらい人は2回に分けるのもアリ

花粉症のお薬で1日1回タイプを飲んでいます。

1日一回は飲み忘れもないですし、便利ですよね。
症状が落ち着いていたら良いですが、
効果が不十分な場合は、実は1日2回の方が良い場合もあります。
一日1回と一日2回の薬、どう使い分ける?
~症状がある薬において「回数」よりも大事なこと~
一日1回の薬は便利。でも「ずっと効いてる」とは限らない?
一日1回で済む薬は、患者さんにとって手間が少なく、アドヒアランス(服薬の継続性)も高まりやすいというメリットがあります。とくに高血圧や高脂血症のような症状のない慢性疾患では、一日1回で済むことの意味は大きいです。
ただし、花粉症など**「症状がある疾患」**の場合、一日1回の薬でも、
- 飲んで数時間後に効果のピークを迎え、
- その後はゆるやかに効果が弱まっていくものがほとんどです。
このため、24時間ずっと同じように効いているとは限らないのが実際です。
一日2回に分けることで、安定した効果を得られることも
たとえば、フェキソフェナジン(アレグラ)やタリオン(ベポタスチン)、アレロックなど、もともと一日2回の服用を前提とした抗ヒスタミン薬もあります。
こうした薬を朝・夕に分けて飲むことで、血中濃度の変動が少なくなり、症状の波も小さくなるという利点があります。
特に、
- 「朝は効いてるけど、夕方にはまた鼻がムズムズしてくる」
- 「ザイザルを夜飲むと、朝に強い眠気が残る」
という方には、一日2回の分割服用が合っている可能性もあります。
薬の「飲みやすさ」と「効き方」、どちらを優先するか?
花粉症などの薬の場合、**患者さんが本当に望んでいるのは「症状がない状態」**です。
そのため、
- 飲む回数が少ない
- 値段が安い
- 飲み忘れしにくい
といった要素はもちろん大事ですが、まずは「しっかり効いているか」を最優先に考えたいところです。
一日2回が向いているケースとは?
以下のようなケースでは、一日2回に分けて服用することが効果的かもしれません。
✅ 夕方〜夜に症状がぶり返す
→ 朝だけの薬では持続時間が足りていないかも。
✅ 一日1回薬で副作用(眠気など)が気になる
→ 朝・夕に分けて血中濃度を安定させると、副作用が軽減されることもあります。
✅ 自覚症状の波が激しい
→ 一日2回で症状のピークを抑えやすくなります。
一日1回が向いている薬ももちろんある
もちろん、高血圧・高脂血症・糖尿病などの慢性疾患の場合は話が変わってきます。
- 自覚症状がない
- 飲み忘れが最大のリスク
こうしたケースでは、飲み忘れにくい「一日1回」タイプの方が続けやすいという大きなメリットがあります。
最後に:薬の「回数」は、医師と相談して決めるもの
「一日1回が当たり前」と思い込まずに、症状の出方や生活リズムをふまえて、医師に相談してみることが大切です。
- 仕事や家事で飲み忘れやすい時間帯はないか?
- 飲んでから何時間後に効き始めて、いつ切れてくるか?
- 日中の眠気やだるさはどうか?
こういった具体的な症状や悩みをもとに、「回数」の調整ができるケースも多いです。
まとめ
- 一日1回の薬は便利だが、24時間常に効果が安定しているわけではない
- 症状がある薬では「しっかり効くこと」が何よりも大切
- 一日2回の方が症状をコントロールしやすいケースもある
- 高血圧など症状がない病気では、一日1回の方が続けやすい
- 「一日○回」という設定も、医師との相談で柔軟に調整可能
🏥 当院では
当院では、一日1回タイプのお薬や一日2回タイプのお薬などを、患者様の症状や生活リズムに合わせてご相談のうえ選ぶことが可能です。
ご関心のある方は、ぜひ診療予約の上、診察時に医師にご相談ください。
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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