ボルタレン錠ってどんな薬?痛み止めとしての効果や副作用をわかりやすく解説
ボルタレン錠ってどんな薬?
痛み止めとしての効果や副作用をわかりやすく解説

腰痛で『ボルタレン錠』を使っています。

ロキソニンで効かないときに処方する効果がが高いお薬です。
副作用も強く、乱用は禁止です。
ボルタレン錠はオンライン診療で処方可能です。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
ジクロフェナクナトリウムの主な特徴
- 鎮痛・抗炎症・解熱作用が強力
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に属し、フェニル酢酸誘導体(フェニル酢酸を基にした化学構造)です。
- 速効性
- 服用からおよそ 30 分 で痛みを和らげる効果が現れます。
- 幅広い適応疾患
- 慢性疾患:関節リウマチ、変形性関節症 ほか
- 急性疾患:急性上気道炎(かぜ・気管支炎など) ほか
- 合計15疾患 に対応
- 豊富な実績
- 市販後35,653例のデータで安全性が確認されています。
- 多彩な剤形
- 錠剤・坐剤・徐放カプセル・外用(テープ/ゲル/ローション)から選択可能。
効能・効果
- 痛み・炎症・発熱の緩和
- 関節リウマチ/変形性関節症/腰痛/神経痛/月経困難症/歯痛 など
- 術後・抜歯後の鎮痛・消炎
- 急性上気道炎(かぜ)の解熱・鎮痛
注意:小児やインフルエンザ脳症のリスクがある場合は使用を控えます。
有効性を裏付けるデータ
| 試験・調査 | 主な結果 |
|---|---|
| 動物実験 | ラットやモルモットでインドメタシン以上の鎮痛・抗炎症作用を確認。 |
| 速効性試験 | 歯髄刺激試験で投与30 分後に有意な鎮痛効果。 |
| 市販後調査 | 35,653例の実臨床データで有効性と安全性を評価。 |
用法・用量
| 用途 | 服用量の目安 |
|---|---|
| 通常(成人) | 1日 75〜100 mg(25 mg錠×3〜4回) |
| 頓用(必要時だけ) | 1回 25〜50 mg |
| 急性上気道炎 | 1回25〜50 mgを頓用、1日2回まで(最大100 mg) |
服用ポイント
- 食後に十分な水で服用(空腹時は避ける)。
- 錠剤が食道に残らないよう、上体を起こして飲む。
使用を避けるべき方(禁忌)
- 消化性潰瘍がある
- 重い肝臓・腎臓・血液の病気がある
- 重度の高血圧・心不全がある
- アスピリン喘息の既往がある
- インフルエンザ脳症の経過中
- 妊娠中または妊娠の可能性が高い
- トリアムテレン 服用中 ほか
飲み合わせに注意が必要な薬
| 相互作用のある薬 | 主なリスク |
|---|---|
| ニューキノロン系抗菌薬 | けいれんの恐れ |
| リチウム・ジゴキシン・メトトレキサート | 血中濃度上昇 |
| 他のNSAIDs/アスピリン | 胃腸障害・作用減弱 |
| 副腎皮質ステロイド | 胃腸障害リスク増 |
| 降圧薬・利尿薬 | 効果減弱・腎障害 |
| 抗凝血薬・抗血小板薬 | 出血リスク増 |
服用中の薬がある場合は 必ず 医師・薬剤師へ相談してください。
主な副作用
- 比較的よくあるもの
- 胃腸症状(腹痛・吐き気・下痢 など)
- めまい・眠気・頭痛
- 重大なもの(頻度不明)
- ショック・アナフィラキシー(急激な血圧低下・呼吸困難)
- 消化管潰瘍・出血・穿孔
- 重い肝機能/腎機能障害
- 皮膚粘膜眼症候群(SJS)・中毒性表皮壊死融解症(TEN)
- 心筋梗塞・脳血管障害
異常を感じたら 直ちに受診 してください。
まとめ
ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン錠)は 速効性 と 高い鎮痛・抗炎症効果 が特徴のNSAIDsです。
副作用や相互作用のリスクもあるため、次のポイントを守りましょう。
- 用法・用量を厳守(自己判断で増量・長期使用しない)
- 持病・併用薬がある場合は 事前に相談
- 定期的に 血液・肝腎機能検査 を受ける
- 胃腸症状など異変を感じたら 早めに受診
痛みや炎症をすばやく和らげる一方で、安全に使うには医師・薬剤師との連携が欠かせません。
参考文献・出典
PMDA(医薬品医療機器総合機構)添付文書検索
https://www.pmda.go.jp
→ ボルタレン錠の【添付文書】や【インタビューフォーム】が入手可能
KEGG医薬品データベース(D00904)
https://www.genome.jp/kegg/
→ 薬効分類や相互作用情報を科学的に確認可能
日本薬学会・厚労省関連資料
→ NSAIDsのリスクやガイドラインを確認できます
よくある質問(Q&A)
-
この薬(ボルタレン)の同じ系統の薬との違いや強みは?
-
ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の中でもフェニル酢酸系に分類され、インドメタシンに匹敵、またはそれ以上の強力な鎮痛・抗炎症作用があります。
同系統の薬と比べて坐剤・テープ・ローションなど多彩な剤形がそろっており、使い分けしやすいのもメリットです。
作用発現が非常に早く、服用後30分以内に鎮痛効果が現れるのが特長。
急性・慢性いずれの炎症にも効果的で、関節リウマチからかぜの発熱まで15種類以上の適応があります。
-
ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)の先発薬はいつ発売された?
-
1974年に日本で世界に先駆けて発売されました。これはスイスのCIBA-GEIGY(現ノバルティス)が開発し、日本が初の市場導入国となった珍しいケースです。
-
ボルタレンを30日間処方されたときの薬価と自己負担額は?
-
処方薬としての薬価は以下の通りです(2024年時点):
- ボルタレン錠25mg(先発品):7.3円/錠
- 1日3回(25mg×3錠)×30日=90錠 → 657円(薬価ベース)
- 後発品(例:ジクロフェナクNa錠25mg「トーワ」):5.9円/錠 → 約531円
◆ 自己負担の目安(3割負担の方)
657円 × 0.3 ≒ 約200円(1か月分)※実際の支払額は調剤料・処方料等が加わるため、500~800円程度になるケースが一般的です。
-
妊娠中にボルタレンは使える?
-
原則として使用できません(禁忌)。
- 妊娠後期に使用すると、胎児の動脈管収縮や羊水減少、心機能への悪影響が報告されています。
- また、分娩時の新生児肺高血圧や死亡例も報告されており、非常にリスクの高い薬です。
妊娠の可能性がある場合や妊活中の方も、自己判断での使用は避け、必ず医師に相談してください。
-
授乳中にボルタレンは使用できる?母乳への影響は?
-
母乳中への移行が報告されており、使用には慎重な判断が必要です。
- 医師は、治療の有益性と母乳育児のメリットを比較して判断します。
- 使用する場合は、授乳直後に服用し、次の授乳まで時間を空けるなどの工夫がされることもあります。
授乳中にボルタレンの使用を希望する場合は、医師に必ず相談し、安全な服薬管理を行ってください。
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子どもにもボルタレンは使える?
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原則としてウイルス性疾患の小児には使用を避けるべきとされています。
- 特にインフルエンザや水ぼうそうなどのウイルス疾患では、ライ症候群(重篤な脳症・肝障害)のリスクがあるため、使用を避けるのが一般的です。
- どうしても必要な場合は、医師が慎重に状態を観察しながら使用することになります。
小児の発熱や痛みに対しては、アセトアミノフェン(カロナール)などより安全性が高い薬が推奨されることが多いです。
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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