化膿ニキビや毛穴の炎症に|アクアチムの効果と使い方まとめ
化膿ニキビや毛穴の炎症に
アクアチムの効果と使い方まとめ

赤いニキビに『アクアチム』を使っています。

アクアチムは世界初の外用ニューキノロン系抗菌薬で,
化膿をともなうニキビ(ざ瘡),毛包炎に効果を示します
アクアチムはオンライン診療で処方可能です。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
目次
アクアチム(ナジフロキサシン)とは
アクアチムは、ナジフロキサシンという成分を含む外用タイプの抗菌薬です(※ニューキノロン系抗菌薬の一種)。
クリーム・軟膏・ローションの3つのタイプがあり、主に以下のような症状に使われます:
- 化膿を伴うニキビ(医学用語で「ざ瘡(ざそう)」)
- 皮膚の浅い感染症(毛包炎など)
1日2回、患部に塗布することでアクネ菌やブドウ球菌を殺菌し、炎症を抑える効果があります。
アクアチムの特徴
● 世界初の外用ニューキノロン
1980年、大塚製薬によって開発され、**世界で初めての「外用キノロン系抗菌薬」**として誕生しました。
● 耐性菌にも効果あり
- MRSA(薬が効きにくいタイプの黄色ブドウ球菌)など、他のキノロン薬に効かない菌にも抗菌作用を発揮。
- 耐性菌ができにくいことも報告されています。
● 高い実績と選べる剤形
- 1993年にクリーム剤が承認
- その後、ローション・軟膏が追加され、症状や使う部位に応じて使い分けが可能になりました。
効能・効果
適応菌種(効く菌の種類)
- ブドウ球菌属(Staphylococcus属)
- アクネ菌(Propionibacterium acnes)
適応症と剤形ごとの使い分け
| 剤形 | 主な適応症 |
|---|---|
| クリーム・軟膏 | 表在性皮膚感染症(毛包炎など) 深在性皮膚感染症(尋常性毛瘡など) |
| クリーム・ローション | 化膿を伴うニキビ(ざ瘡) |
※使用は医師の判断で変更される場合があります。
有効性(臨床試験データ)
ニキビ(ざ瘡/多発性炎症性)
- クリーム:有効率 81.3%
- ローション:有効率 84.4%
毛包炎・尋常性毛瘡
- クリーム:有効率 81.0%
👉 これまでの試験では耐性菌の出現は確認されていません。
用法・用量
- 1日2回(朝・夜)
- 患部がうすく覆われる程度に、直接塗布します。
使用上のポイント
- 1週間使っても改善がない場合は中止し、医師の診察を受けてください。
- 目の周囲や、口・鼻などの粘膜には使えません。
- 塗る前に患部を洗って清潔にし、水気をよくふき取ってから塗ってください。
使用できない方(禁忌)
- ナジフロキサシンや他のキノロン系薬にアレルギーがある方
※以下の方は医師に相談が必要です:
- 妊娠中・授乳中の方
- 乳幼児(安全性が十分に確認されていません)
飲み合わせに注意が必要な薬
※外用薬なので、一般的には他の薬との飲み合わせの心配は少ないですが、以下の場合は医師に伝えてください。
- 経口キノロン系抗菌薬(飲み薬)
→ 光に過敏になる「光線過敏症」の報告があります。 - ステロイド外用薬
→ 一緒に使うときは「塗る場所」や「順番」に注意が必要です。
副作用と発生頻度
| 剤形 | 主な副作用 | 発生頻度 |
|---|---|---|
| クリーム | かゆみ・赤みなどの皮膚症状 | 約1.4%(60件/4,174例) |
| ローション | 塗ったときの刺激感 | 約10.6%(18件/170例) |
| 軟膏 | ※明確なデータなし | 臨床経験上、副作用は非常にまれ |
👉 重大な副作用は報告されていませんが、異常を感じたらすぐ使用をやめ、医師に相談してください。
まとめ
- アクアチムはニキビや皮膚感染症に効果的な外用抗菌薬
- 世界初の外用ニューキノロン系抗菌薬で、耐性菌にも対応可能
- 基本的な使い方は1日2回・1週間以内
- 副作用は軽微で、主に皮膚の刺激や赤みなど
🧴 ニキビ治療では「殺菌」「角質ケア」「炎症コントロール」の3つの方向からの治療が大切です。アクアチムだけで改善が見られない場合でも、他にも効果的な治療方法があります。自己判断はせず、当院までお気軽にご相談ください。
参考文献・出典
PMDA医薬品インタビューフォーム(ナジフロキサシン)
添付文書(KEGG:D01147)
日本皮膚科学会のざ瘡治療ガイドライン
大塚製薬の製品情報ページ(アクアチム)
論文:上出良一ほか「皮膚科の臨床 1992」、朝田康夫ほか「西日本皮膚科 1996」など
よくある質問(Q&A)
-
アクアチムってどんなときに処方されるの?
-
アクアチムは「化膿をともなうニキビ(ざ瘡)」「毛包炎」などの皮膚の細菌感染症に使われる外用の抗菌薬です。ブドウ球菌やアクネ菌に対して強く作用し、炎症や腫れを抑えてくれます。クリーム・軟膏・ローションの3種類があり、肌の状態に合わせて処方されます。
-
アクアチムの同じ系統の薬と比べた強みは?
-
アクアチムは世界初の外用ニューキノロン系抗菌薬で、以下のような強みがあります。
- 耐性菌(MRSAやキノロン耐性菌)に対しても有効
- 交差耐性が起きにくい(他のキノロンと効き目がかぶりにくい)
- 殺菌力が強く、再発しにくい
- 3つの剤形(クリーム・軟膏・ローション)で使い分けが可能
これらにより、難治性のニキビや感染症にも幅広く対応できます。
-
アクアチムの先発薬はいつ発売されたの?
-
アクアチムクリーム1%は1993年9月に先発品として発売されました。その後、ローションが1999年、軟膏が2003年に追加されています。
-
アクアチムを30日間使った場合の薬価と自己負担額は?
-
1日2回使用で、1回の塗布量を約0.5gとすると、1日1g程度を使用すると仮定できます。30日分で約30gが必要です。
- アクアチム軟膏・クリーム:20.7円/g × 30g = 621円
- 自己負担(3割負担の場合):約186円
※実際の量や使用部位により前後するため、これは目安金額です。
-
どれくらいで効果が出る?作用発現時間と持続時間は?
-
一般的には1日〜数日以内に炎症の軽減が見られることが多いですが、個人差があります。
- 効果発現:通常2〜3日以内に改善の兆し
- 持続時間:1日2回の使用でおおよそ12時間間隔で効果が続く設計です。
※1週間使用しても改善が見られない場合は医師に相談してください。
-
妊娠中でもアクアチムは使える?
-
妊娠中の使用は、「医師の判断で必要とされた場合のみ使用可」とされています。
理由としては、外用薬であっても成分のごくわずかな吸収があるため、胎児への影響を完全には否定できないからです。
使う場合は、必要最小限にとどめることが原則です。
-
授乳中にアクアチムを塗っても大丈夫?
-
授乳中の使用も、基本的には医師の指示に従って慎重に行うべきですが、経口薬と違い、皮膚からの吸収は極めて少ないため、母乳への移行の可能性は低いとされています。
ただし、
- 乳頭部への塗布は避ける
- 授乳前には塗布部位を洗い流す
などの注意が必要です。
-
子どもにもアクアチムは使えるの?
-
小児への使用はできますが、安全性が確認されているのは主に学童以上の年齢です。
- 乳児・新生児では安全性の試験が十分ではない
- 必ず医師の指示を受けてから使用
おむつかぶれや湿疹に似た症状に対して自己判断で使用するのは避けてください。
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
詳しいプロフィールはこちら
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