フラジールって大丈夫?副作用・飲み合わせ・お酒を全部解説
フラジールって大丈夫?
副作用・飲み合わせ・お酒を全部解説

感染性腸炎で『フラジール内服錠』を使っています。

フラジール内服錠250mgは一般名をメトロニダゾールといい、
抗原虫剤(原虫に効く薬)、嫌気性菌感染症にも使用されます。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
目次
「フラジール内服錠」とは
■ 基本情報
- 薬剤名:フラジール内服錠250mg
- 一般名:メトロニダゾール(Metronidazole)
- 分類:
- 抗原虫剤(原虫に効く薬)
- 嫌気性菌感染症にも使用
- 入手方法:処方箋が必要(市販薬ではありません)
メトロニダゾールは、
👉 原因となる菌や原虫に合わせて使う「ピンポイント型の抗菌薬」です。
そのため、
✔ 必要なときに
✔ 必要な期間だけ
使うことが重要なお薬です。
フラジール内服錠の特徴
1)歴史が長く、世界的に使われてきた成分
メトロニダゾールは、
1957年にフランスで開発された抗トリコモナス薬が始まりです。
日本では1961年に承認・発売され、
👉 長年使われてきた実績のある薬です。
2)「嫌気性菌」「原虫」に効きやすい(作用のしくみ)
メトロニダゾールは体内で活性化され、
菌や原虫のDNAを傷つけることで増殖を抑えます。
👉つまり
菌の「設計図(DNA)」を壊して増えられなくする薬です。
そのため、特に以下に有効です👇
- 嫌気性菌
- 一部の原虫感染
3)服用後、血中濃度は比較的早く上がる
健康な女性に250mgを服用したデータでは、
👉 約2時間で血中濃度がピークに達します。
✔ ここが重要
「効き始めが早い」=「途中でやめていい」ではありません。
👉 自己判断で中止すると
- 再発
- 耐性菌(薬が効きにくくなる菌)
の原因になるため、必ず指示どおり飲み切ることが大切です。
効能・効果(何に効く薬?)
フラジール内服錠の主な適応は以下の通りです。
■ 原虫感染
- トリコモナス症(腟トリコモナス感染)
- アメーバ赤痢
- ランブル鞭毛虫感染症(ジアルジア症)
■ 嫌気性菌感染症
例:
- 深在性皮膚感染症(皮膚の奥まで広がる感染)
- 手術創などの二次感染
- 骨髄炎
- 肺炎・肺膿瘍
- 骨盤内炎症性疾患
- 腹膜炎・腹腔内膿瘍
- 肝膿瘍・脳膿瘍
■ 腸の感染症
- 感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)
👉 原因菌:クロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)
■ その他
- 細菌性腟症
- ヘリコバクター・ピロリ感染症(ピロリ菌)
✔ ポイント
感染症では、
👉 「どの菌が原因か」が最も重要です。
症状だけで判断せず、
検査結果をもとに医師が適応を決めます。
有効性(有効性試験・報告の位置づけ)
■ ピロリ菌除菌での役割
フラジール(メトロニダゾール)は、
👉 一次除菌が失敗した場合の
「次の選択肢(セカンドライン治療)」として使われます。
■ 治療の組み合わせ
- PPI(胃酸を抑える薬)
- アモキシシリン
- メトロニダゾール
■ 除菌率
国内臨床成績では
👉 81.7〜100%の除菌率が報告されています
(複数研究に基づく)
✔ 注意
除菌結果は以下で変わります👇
- 菌の耐性(薬が効きにくい性質)
- これまでの治療歴
- 体質
👉 必ず医師と相談して治療を選択しましょう。
用法・用量(飲み方)
※以下は標準例です。必ず処方内容を優先してください。
■ トリコモナス症
- 250mg × 1日2回
- 10日間
■ 嫌気性菌感染症
- 500mg × 1日3〜4回
■ 感染性腸炎(C. difficile など)
- 250mg × 1日4回
または - 500mg × 1日3回
- 10〜14日間
■ 細菌性腟症
- 250mg × 1日3回
または - 500mg × 1日2回
- 7日間
■ ピロリ菌感染症(除菌失敗後)
- メトロニダゾール 250mg
- アモキシシリン 750mg
- PPI
👉 上記を1日2回、7日間
■ アメーバ赤痢
- 500mg × 1日3回
- 10日間(症状により増量あり)
■ ランブル鞭毛虫感染症
- 250mg × 1日3回
- 5〜7日間
服用期間が長い/量が多いときの注意
添付文書では、以下のような場合に注意が必要とされています。
- 10日を超える投与
- 1日1500mg以上の高用量
👉 このような場合は
副作用リスク(神経症状など)が上がる可能性があるため、
医師の管理下で慎重に使用されます。
参考文献・出典
添付文書(PMDA)
日本ヘリコバクター学会ガイドライン
感染症関連ガイドライン
よくある質問(Q&A)
-
フラジール内服錠のいちばんの強みは何ですか?同じ系統の薬とどう違いますか?
-
幅広い感染症に使える点が最大の強みです。
同じ系統(ニトロイミダゾール系)でも、フラジールは
👉 トリコモナス・嫌気性菌・腸炎・ピロリ菌・アメーバなど幅広く対応一方、他薬は適応が限られることが多く、「使い道の広さ」で優れています。
ただし、飲酒NGや神経系副作用には注意が必要です。個人差がありますので、使用の際は医師と「なぜこの薬を選ぶのか」を確認することが重要です。
-
先発薬はいつ発売された薬ですか?
-
日本では1961年に発売されています。
有効成分は1957年に開発されており、長年使われてきた実績のある薬です。
-
フラジールを30日飲むと、薬代はいくらくらいですか?
-
通常は30日も飲み続ける薬ではありませんが、目安は以下です。
- 1日2回:約2,200円(3割負担:約650円)
- 1日3回:約3,300円(3割負担:約1,000円)
- 1日4回:約4,300円(3割負担:約1,300円)
※薬代のみの概算。実際は調剤料などが加わります。
-
どれくらいで効き始めますか?何時間くらい効きますか?
-
約2時間で体内の濃度がピークになります。
ただし効果は「1回で何時間」ではなく、
👉 決められた回数で飲み続けて維持する薬です。
目安として半減期(体から半分になる時間)は約5時間前後です。
-
妊娠中でもフラジールは使えますか?
-
妊娠初期(3か月以内)は原則使いません。
それ以外でも、
👉 必要性が高い場合のみ慎重に使用されます。自己判断は避け、必ず医師に相談してください。
-
授乳中でも飲めますか?母乳には移りますか?
-
母乳に移行するため、基本的には注意が必要です。
👉 授乳を一時中断するか、別の薬を検討することがあります。
必ず医師と相談して判断します。
-
子どもにも使えますか?
-
使用されることはありますが、慎重に判断される薬です。
小児での十分なデータは限られており、
👉 年齢・体重・病状を見て医師が判断します。
-
お酒は本当にダメですか?どれくらい空ければいいですか?
-
はい、服用中は飲酒NGです。
一緒に飲むと
👉 吐き気・顔のほてり・動悸など(いわゆるアルコール不耐反応)が出ることがあります。服用中+終了後2〜3日程度は控えるのが安全です。
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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