バルトレックスとは?口唇ヘルペス・性器ヘルペス・帯状疱疹に使う薬をわかりやすく解説
バルトレックスとは?
口唇ヘルペス・性器ヘルペス・帯状疱疹に使う薬をわかりやすく解説

口唇ヘルペスで『バルトレックス』が処方されました

バルトレックスは、ヘルペスウイルス感染症に使われる抗ウイルス薬です。
オンラインで処方することができます。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
目次
「バルトレックス」とは
バルトレックスは、ヘルペスウイルス感染症に使われる抗ウイルス薬です。
一般名は バラシクロビル塩酸塩(Valaciclovir Hydrochloride) で、体の中で有効成分の アシクロビル(ACV) に変わって働きます。
対象となるウイルスは、主に次の2つです。
- 単純ヘルペスウイルス(HSV):口唇ヘルペス、性器ヘルペス など
- 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV):水ぼうそう(水痘)、帯状疱疹 など
この薬は、ウイルスそのものを完全に消し去る薬ではなく、増える力を抑える薬です。
そのため、次のような目的で使われます。
- 症状を早く軽くする
- 治るまでの期間を短くする
- 再発をくり返す場合は、再発回数を減らす
バルトレックスの特徴
バルトレックスの大きな特徴は、「アシクロビルの飲み薬より、体に吸収されやすいように工夫された薬」である点です。
開発
- 1987年、米国バローズ・ウエルカム社(現グラクソ・スミスクライン社)で開発
- アシクロビル(ACV)の経口吸収性(飲んだ後に体に取り込まれる効率)を改善したプロドラッグ
(体の中で有効成分に変わって働くように設計された薬) - 飲んだ後、消化管から吸収され、体内でアシクロビルに速やかに変換されて作用
特徴として重要な点
この「吸収されやすさ」によって、従来のアシクロビル経口薬と比べて、少ない投与回数で治療できることが期待されます。
ただし、実際の回数は病気の種類や重症度、腎機能などによって変わります。
日本での承認の流れ
また、日本ではまず帯状疱疹で承認され、その後、臨床データや医療上の必要性に応じて適応が追加されてきました。
- 帯状疱疹
- 剤形追加(顆粒剤)
- 単純疱疹
- 性器ヘルペス再発抑制
- 水痘
- 造血幹細胞移植時の発症抑制 など
効能・効果
バルトレックスの主な効能・効果は、次のとおりです。
- 単純疱疹(口唇・顔面ヘルペス、性器ヘルペスなど)
- 造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
- 帯状疱疹
- 水痘(水ぼうそう)
- 性器ヘルペスの再発抑制
有効性(臨床試験・使用成績からわかること)
ここでは、資料にある代表的な結果を、患者さん向けにわかりやすく紹介します。
単純疱疹(口唇・顔面ヘルペスなど)
国内の二重盲検比較試験(見た目が同じ薬を使って公平に比較する試験)で、
有効率95.9%(バラシクロビル 500mg 1日2回)という結果が示されています。
つまり、多くの方で症状の改善が期待できる薬と考えられます。
帯状疱疹
国内の比較試験では、
有効率87.3%(1回1000mg 1日3回)でした。
さらに海外試験では、50歳以上の帯状疱疹で、アシクロビルと比べて、痛みが消えるまでの期間が短くなる傾向が示されています。
- バルトレックス7日投与:痛み消失までの中央値 38日
- アシクロビル7日投与:痛み消失までの中央値 51日
また、市販後の調査では、帯状疱疹に伴う痛みの消失までの日数の中央値が35日、皮疹発現90日後も痛みが残った割合(PHN移行率=帯状疱疹後神経痛に移行した割合)が 24.7% という報告もあります。
※帯状疱疹の痛みは個人差が大きく、抗ウイルス薬の早期開始に加えて、痛み止めなどを含めた総合的な治療が重要です。
水痘(水ぼうそう)
小児水痘の国内試験(非対照試験=比較対象を置かずに行う試験)では、皮疹の数が投与2日目以降に減っていく傾向が示されました。
※水痘は、年齢や重症度、基礎疾患の有無で対応が変わることがあります。自己判断せず、早めの受診が大切です。
性器ヘルペスの再発抑制
再発を繰り返す方に対する再発抑制療法について、海外試験の結果が報告されています。
免疫が保たれている方で、年間6回以上再発する患者さんでは、500mg 1日1回で再発リスクを大きく下げたことが示されています。
また別の海外試験では、パートナーへのHSV-2による初感染発症率が、8か月投与で次のような結果でした。
- バルトレックス 500mg 1日1回:0.5%
- プラセボ(有効成分を含まない比較用の薬):2.2%
この結果から、パートナーへの感染発症リスクを下げる可能性が示されています。
ただし、大切なのは、薬を飲んでいても感染リスクがゼロになるわけではないという点です。
そのため、コンドームの使用などの予防策も引き続き重要です。
造血幹細胞移植時の単純疱疹の発症抑制
成人・小児を対象とした試験では、投与期間中に単純疱疹の発症が認められなかったという結果が示されています。
※造血幹細胞移植は非常に専門性の高い治療です。実際の使用は、必ず移植チームの指示に従います。
用法・用量(飲み方の基本)
バルトレックスは、病気によって飲み方が異なります。
ここでは「基本的な飲み方」をまとめます。実際には、医師が体調や腎機能に応じて調整します。
成人の用法・用量
- 単純疱疹:通常 500mgを1日2回
- 造血幹細胞移植における発症抑制:通常 500mgを1日2回
(移植7日前から移植後35日まで) - 帯状疱疹:通常 1000mgを1日3回
- 水痘:通常 1000mgを1日3回
- 性器ヘルペスの再発抑制:通常 500mgを1日1回
※HIV感染症で、CD4リンパ球数100/mm³以上の方では、
500mgを1日2回が示されています。
小児の用法・用量(体重40kg以上)
資料では、体重40kg以上の小児に対して、成人と同様の投与量が疾患ごとに示されています。
効果を高める“タイミング”の考え方
抗ウイルス薬は、早く飲み始めるほど効果が出やすいのが基本です。
- 帯状疱疹:目安として皮疹が出てから5日以内に開始するのが望ましい
- 水痘:目安として皮疹が出てから2日以内に開始するのが望ましい
- 単純疱疹:症状が出始めた初期に近いほど効果が期待される
「少し様子を見よう」と思っているうちに悪化することもあります。
痛みが強い、発疹が広がる、違和感が強いといった場合は、早めの受診が大切です。
飲み方の注意(よくある落とし穴)
- 錠剤はつぶさずに服用
苦みを防ぐためのコーティングがあります - 脱水を防ぐことが大切
脱水は腎障害のリスクを上げるため、医師から水分制限を受けていなければ、こまめな水分補給を心がけます
とくに高齢者や、腎機能が低下している方では重要です
腎機能が低下している方は要調整
バルトレックスは体内でアシクロビルになり、主に腎臓から排泄されます。
そのため、腎機能が低下している方では、薬が体にたまりやすくなることがあります。
その場合、投与量を減らしたり、飲む間隔をあけたりする調整が必要です。
透析を受けている方では、透析後に投与するなどの調整も行われます。
ここは自己判断が危険なポイントです。
受診時には、腎機能(クレアチニン、eGFRなど)、体調、現在の内服薬を必ず医師に伝えてください。
使用できない方(禁忌)
次の方は、原則として使用できません。
- バルトレックスの成分またはアシクロビルに対して、過敏症(アレルギー)の既往がある方
たとえば、
- 以前ヘルペスの薬を飲んで発疹が出た
- 息苦しさが出た
- 顔やのどが腫れた
といったことがある場合は、必ず医師・薬剤師に伝えてください。
使い合わせに注意が必要な薬(相互作用)
バルトレックスの活性代謝物であるアシクロビルは、腎臓で薬を排泄するしくみの影響を受けます。
そのため、併用によって血中濃度が上がりやすくなる薬があります。
代表的な併用注意薬
- プロベネシド
アシクロビルのAUC(薬の体内曝露量の目安)が増加した報告があります
とくに腎機能が低下しやすい方では注意が必要です - シメチジン
アシクロビルのAUCが増加した報告があります - ミコフェノール酸モフェチル
お互いのAUCが増加する報告があります - テオフィリン
中毒症状が出ることがあり、血中濃度上昇の可能性が考えられます
受診時には、処方薬だけでなく、市販薬・サプリメント・健康食品も含めて、今使っているものを伝えることが大切です。
副作用と発生頻度
副作用は、比較的よくみられる軽いものから、まれですが重いものまであります。
とくに、腎機能が低下している方・高齢者・脱水がある方では注意が必要です。
比較的よくみられる副作用(頻度が高いもの)
資料では、次のような副作用が挙げられています。
- 消化器症状:腹痛、下痢、腹部不快感、吐き気(0.5%以上)
- 神経系:頭痛(0.5%以上)
- 検査値の異常:肝機能検査値の上昇(0.5%以上)
また、臨床試験では次のような症状も報告されています。
- 眠気
- 意識がぼんやりする感じ
- めまい
そのため、車の運転や危険を伴う作業をする方は、服用後の体調変化に注意が必要です。
重大な副作用(すぐ受診が必要なサイン)
頻度は高くありませんが、次のような重大な副作用が報告されています。
- 急性腎障害(0.12%)
- 尿細管間質性腎炎(頻度不明)
腎臓に炎症が起こる副作用です - 精神神経症状(1.09%)
意識障害、せん妄(話や行動が混乱する状態)、幻覚、錯乱、けいれん など
※腎機能低下や高齢者、過量投与で起こりやすいとされています - 血液障害
汎血球減少(血液の成分が全体的に減る状態)、無顆粒球症、血小板減少 など - 重い皮膚症状
SJS(皮膚粘膜眼症候群:皮膚や口、目に強い炎症が出る重い副作用)
TEN(中毒性表皮壊死融解症:皮膚が広い範囲ではがれる重い副作用) など - アナフィラキシー
急なアレルギー反応で、呼吸困難や血圧低下を起こすことがあります - そのほか
呼吸抑制、間質性肺炎、肝炎・黄疸、急性膵炎 など
受診の目安(緊急性が高い症状)
次のような症状があれば、服用を続けず、すぐに医療機関へ連絡してください。
- 尿が極端に少ない、または出ない
- むくみが強い
- 強いだるさがある
- 意識がぼんやりする
- 会話がかみ合わない
- 幻覚がある
- けいれんがある
- 全身に発疹が出て、発熱もある
- 目や口がただれる
- 息苦しい
- 顔やのどが腫れる
実際の頻度感(市販後のデータの一例)
使用成績調査では、副作用発現率は1.12%(4,286例中48例)という報告があります。
臨床試験時より低い数字ですが、これは対象患者や集計方法の違いで変わることがあります。
そのため、「頻度が低いから自分は大丈夫」とは言い切れません。
体調の変化に気づいたら早めに相談することが大切です。
まとめ
バルトレックス(バラシクロビル)は、体内でアシクロビルに変わって働く抗ウイルス薬で、単純疱疹・帯状疱疹・水痘・性器ヘルペス再発抑制などに使われます。
アシクロビルより吸収が良いように設計されたプロドラッグで、病気によっては投与回数を少なくできるのが特徴です。
効果を出すカギは、「早く飲み始めること」です。
とくに帯状疱疹や水痘では、開始時期の目安が示されています。
一方で、注意したいのは腎機能低下・高齢者・脱水です。
こうした条件では、意識障害や腎障害などの副作用リスクが上がるため、用量調整と体調観察が重要です。とを医師にきちんと伝えることが大切です。を伝え、適切な診断のもと使用することが大切です。
参考文献・出典
- PMDA 添付文書:効能、飲み方、副作用、妊娠・授乳・小児の注意を確認しやすいです。
- PMDA 患者向医薬品ガイド:添付文書を患者向けにやさしくした資料です。
- PMDA 審査報告書:なぜその効能が追加されたか、どんなデータで承認されたかがわかります。
- 日本皮膚科学会 帯状疱疹診療ガイドライン2025:帯状疱疹治療の全体像を確認できます。
- Corey L, et al. N Engl J Med. 2004
- Bullingham RES, et al. Clin Pharmacokinet. 1998
- MotherToBaby
- LactMed
よくある質問(Q&A)
-
バルトレックスの同じ系統の薬に対する強みは?
-
いちばんわかりやすい強みは、「アシクロビルより少ない回数で飲めることが多い」点です。バルトレックスは、体の中でアシクロビルに変わる“吸収されやすくした薬”なので、同じ抗ヘルペス薬でも飲みやすさに差があります。バルトレックスは単純疱疹で1日2回、帯状疱疹で1日3回ですが、アシクロビルは単純疱疹・帯状疱疹で1日5回です。
また、適応の幅が広いのも特徴です。バルトレックスは、単純疱疹、帯状疱疹、水痘、性器ヘルペスの再発抑制、造血幹細胞移植時の単純疱疹予防まで承認があります。アメナリーフは帯状疱疹と再発性の単純疱疹、ファムビルは単純疱疹と帯状疱疹が中心です。
一方で、比較すると次のような見方になります。
バルトレックス:適応が広く、回数も比較的少なめ。
アシクロビル:古くから使われ実績は豊富だが、回数が多い。
ファムシクロビル:帯状疱疹は1日3回、再発性単純疱疹では2回投与の選択肢がある。
アメナリーフ:帯状疱疹で1日1回なのが強みで、腎機能での調整が不要とされる場面がある一方、適応はバルトレックスより狭いです。
-
先発薬はいつ発売された薬ですか?
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バルトレックス錠500の販売開始年月は2000年10月です。なお、承認は2000年で、日本ではまず帯状疱疹から使われ始め、その後、単純疱疹、性器ヘルペス再発抑制、水痘、造血幹細胞移植時の発症抑制へと適応が広がっていきました。
-
1か月(30日)飲むと薬代はいくらですか?自己負担の目安も知りたいです
-
30日処方が現実的なのは、主に「性器ヘルペスの再発抑制」で、通常は500mgを1日1回です。つまり、30日なら30錠になります。
バルトレックス錠500の薬価は1錠145.4円なので、
30日分の薬価は 145.4円 × 30錠 = 4,362円 です。自己負担の目安は、薬剤費だけでざっくり見ると次の通りです。
- 3割負担:約1,309円
- 2割負担:約872円
- 1割負担:約436円
ただし、実際の支払いはこれに調剤基本料、薬学管理料、処方料などが加わるため、窓口ではもう少し高くなることが多いです。
なお、急性の口唇ヘルペスや帯状疱疹は、通常30日も続けて飲む薬ではありません。
-
作用はどれくらいで出ますか?どれくらい持続しますか?
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飲んだあと、体の中で有効成分のアシクロビルに変わり、血中濃度のピークはおおむね1.5〜2時間前後です。健康成人では、500mgでTmax約1.5時間、1000mgで約2.17時間でした。
半減期(体の中の薬が半分に減る目安)は、健康成人で約3時間前後です。ただし、薬の効き方は単純に半減期だけで決まるわけではなく、感染した細胞の中でウイルスの増殖を止めることで働くため、実際の飲み方は病気ごとに1日1回〜3回に決められています。
患者さん向けに言い換えると、
「飲んで数時間で体内では動き始めるが、症状を早く良くするにはできるだけ早く飲み始めることが大事」
という理解がいちばん実用的です。帯状疱疹は発疹後5日以内、水痘は発疹後2日以内、単純疱疹もできるだけ初期の開始が推奨されています。
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妊娠中でも使えますか?
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完全に禁止ではありませんが、「必要性が上回るときに使う薬」です。添付文書では、妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与するとされています。
注意点として、活性代謝物のアシクロビルでは、動物実験で大量投与時に胎児異常が報告されています。ただし、これは通常診療の用量とは条件がかなり異なります。
一方で、妊娠中のヘルペス感染、とくに性器ヘルペスを放置することにもリスクがあります。MotherToBabyは、アシクロビル/バラシクロビルについて、使用そのものより未治療の感染のほうが問題になることもあると説明しています。
つまり実際には、
「妊娠中だから絶対ダメ」ではなく、自己判断せず、妊娠週数・症状の重さ・部位を踏まえて医師が判断する薬
と考えるのが安全です。
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授乳中でも使えますか?
-
授乳中も一律禁止ではありません。 添付文書では、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮して、授乳継続または中止を検討するとされています。さらに、活性代謝物のアシクロビルが母乳中へ移行することが報告されています。
実際、バラシクロビル500mg内服後、母乳中のアシクロビル濃度は母体血清より高くなることがありますが、LactMedやMotherToBabyでは、母乳中に入る量は少なく、一般に大きな問題は起こりにくいとされています。
患者さん向けには、
「授乳中でも使われることはあるが、赤ちゃんの月齢や体調も含めて主治医に確認しながら使う薬」
と考えるとよいです。特に早産児、新生児、腎機能に問題がある赤ちゃんでは慎重に相談したほうが安心です。
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子どもにも使えますか?
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使える場合があります。 バルトレックスは小児でも、体重40kg以上であれば、単純疱疹、帯状疱疹、水痘、性器ヘルペス再発抑制、造血幹細胞移植時の単純疱疹予防に、成人と同様の用法が設定されています。
ただし、注意点もあります。添付文書では、
- 低出生体重児、新生児、乳児では臨床試験が実施されていない
- 小児の腎機能障害での細かい投与調整の目安は確立していない
とされています。
つまり、
「子どもでも使えることはあるが、誰にでも同じように使えるわけではない」
というのが正確です。特に小さい子では、年齢よりも体重、脱水、食事や水分摂取の状況が大事です。
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バルトレックスは口唇ヘルペスと性器ヘルペスの両方に使えますか?
-
はい。承認上は単純疱疹に使えるので、そこには口唇ヘルペスや性器ヘルペスが含まれます。また、性器ヘルペスについては、再発をくり返す人向けの再発抑制にも使えます。
再発抑制では、免疫が保たれている方でおおむね年6回以上再発する人が対象とされ、パートナーへの感染リスク低下も報告されていますが、感染を完全に防ぐわけではないため、コンドーム使用なども推奨されています。
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バルトレックスは帯状疱疹に強い薬ですか?
-
帯状疱疹に対しては、現在でも標準的によく使われる薬の1つです。国内比較試験では有効率が87.3%で、海外試験ではアシクロビルより痛みが消えるまでの期間が短かったと報告されています。
また、日本皮膚科学会の帯状疱疹診療ガイドライン2025でも、経口抗ウイルス薬としてアシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどが位置づけられています。
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腎臓が悪い人は、なぜ特に注意が必要ですか?
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バルトレックスは体の中でアシクロビルに変わり、主に腎臓から排泄されます。そのため、腎機能が低下していると薬がたまりやすくなり、意識障害、せん妄、幻覚、けいれん、急性腎障害などの重い副作用が起こりやすくなります。
添付文書でも、腎機能に応じた投与量・投与間隔の調整表があり、透析患者では透析後に投与するよう記載されています。
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
詳しいプロフィールはこちら
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