アレルギーで目がかゆいときに|市販じゃない病院の目薬「リボスチン」とは?

アレルギーで目がかゆいときに|
市販じゃない病院の目薬「リボスチン」とは?

アレルギー性結膜炎で『リボスチン』を使っています。

アレルギー性結膜炎では、体内の「ヒスタミン」という物質が

目のかゆみや充血などの原因になります。

リボスチンは、このヒスタミンの働きをブロックして、つらい症状を抑える点眼薬です。

リボスチンはオンライン診療で処方可能です。

この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。

「リボスチン点眼液0.025%」とは

リボスチン点眼液0.025%は、アレルギー性結膜炎(けつまくえん)の症状(かゆみ、充血、涙が出るなど)を和らげるための点眼薬(目薬)です。

  • 有効成分:レボカバスチン塩酸塩
  • 薬の種類:ヒスタミンH1受容体拮抗(きょうこう)薬の点眼薬
  • 剤形の特徴:白っぽい懸濁性(けんだくせい)点眼液なので、使用前によく振る必要があります。

アレルギー性結膜炎では、体内の「ヒスタミン」という物質が目のかゆみや充血などの原因になります。
リボスチンは、このヒスタミンの働きをブロックして、つらい症状を抑える点眼薬です。


「リボスチン点眼液0.025%」の特徴

リボスチンの有効成分であるレボカバスチンは、強力で長く効くH1受容体遮断作用を持つ成分です。

ベルギーのヤンセン社が1950年代から進めてきた抗ヒスタミン薬の開発の中で見いだされました。
この薬の特性を活かし、目薬(局所薬)として開発されたのです。

この薬のポイント

  • H1ブロッカー点眼薬として、アレルギーの中でも「かゆみ」に焦点を当てて開発された
  • かゆみや充血などの症状をすばやく改善することが期待される
  • 海外では40か国以上で承認済み(2017年11月時点)
  • 日本では臨床試験を経て、2000年に承認、2001年に発売
  • 2023年4月からは参天製薬が製造販売を承継。現在は参天製薬と日本新薬が販売

「長く使われている=古い薬」とは限らず、今も実際の医療現場で選ばれている点眼薬のひとつです。


効能・効果

  • アレルギー性結膜炎

※ この薬は目のアレルギー専用の点眼薬です。鼻炎(くしゃみ・鼻水)には使えません。


有効性(有効性試験など)

国内の臨床試験では、アレルギー性結膜炎の患者230例を対象に検討されました。

結果

  • 中等度改善以上の改善率:69.1%(159例/230例)

改善がみられた主な症状と所見

  • 自覚症状:かゆみ、異物感、目やに、涙、まぶしさ(羞明 しゅうめい)、目の痛み
  • 他覚所見:結膜の充血・腫れ、角膜のふちの異常 など

とくにかゆみと赤みがつらい方にとって、ターゲットをしぼった効果が期待できる薬です。


用法・用量

添付文書での用法は以下のとおりです。

  • 1回1〜2滴を、1日4回
    (朝・昼・夕方・就寝前)

使い方のコツ(効果を出しやすく・トラブルを減らすために)

リボスチンは懸濁液(成分が液中に浮いている状態)です。正しく使うことで、より効果が出やすくなります。

  • 使用前によく振る(成分が均一に混ざっていないと効果が落ちます)
  • 点眼容器の先が目やまつげに触れないようにする(ばい菌がつかないようにするため)
  • 点眼後は、1〜5分ほど目を閉じて目頭を軽く押さえると効果が安定しやすく、薬が鼻に流れにくくなります
  • 他の点眼薬を併用する場合は、5分以上間隔をあけること

コンタクトレンズの注意

リボスチンにはベンザルコニウム塩化物(防腐剤)が含まれています。
この成分は、ソフトコンタクトレンズに影響を与える可能性があるため、レンズ装用中は点眼を避けましょう。

  • 症状が強いときにコンタクトも使っている方は、自己判断せずに医師へ相談してください。

使用できない方(禁忌)

次のような方は、使用できません。

  • この薬の成分で過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方

たとえば、以前の使用時に強い腫れ・呼吸困難・じんましんが出た経験がある方は、診察時に必ず伝えてください。


使い合わせに注意が必要な薬

併用に注意が必要とされているのは、以下の薬です。

  • オキシメタゾリン(鼻づまりの点鼻薬など)
    → リボスチンの吸収が下がる可能性がある(詳しい理由は不明)

他の薬を使っている場合は、遠慮せず医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。


副作用と発生頻度

副作用はすべての人に起きるわけではありませんが、万が一のときに備えて知っておくと安心です。

【重大な副作用(頻度不明)】

まれに、以下のような重いアレルギー反応が報告されています。

  • ショック・アナフィラキシー
    (呼吸困難、顔の腫れなど)

このような症状が現れたら、すぐに使用を中止して、救急受診を含めた対応が必要です。


【その他の副作用】

  • 0.5%以上
     眼の刺激感(しみる、違和感など)
  • 0.5%未満
     眼瞼炎(まぶたの炎症)、目やに、目の乾き、まぶしさ、かゆみ
     頭痛、眠気
  • 頻度不明
     角膜の表面障害(びらんなど)、結膜充血、かすみ、結膜炎
     眼の腫れ、痛み、涙
     血管性のむくみ、かぶれ、じんましん、動悸(どうき)など

【ポイント】

点眼後に少ししみる程度なら様子を見ることもありますが、症状が強い・続く・悪化する場合は医師に相談してください。


まとめ

重大な副作用としてショック・アナフィラキシーがあるため、異変があれば直ちに中止・受診をなります。

リボスチン点眼液0.025%は、アレルギー性結膜炎に使うH1ブロッカー点眼薬

ヒスタミンの働きをブロックし、かゆみ・充血・涙などの改善をめざす

国内試験では、中等度改善以上の改善率69.1%(230例)

用法:1日4回、1〜2滴ずつ点眼(朝・昼・夕方・就寝前)

懸濁液なのでよく振って使用他の点眼薬とは5分以上あける

ソフトコンタクトレンズ使用中は点眼を避ける

参考文献・出典

添付文書(PMDA)

インタビューフォーム

KEGG DRUG D01717

あたらしい眼科(国内臨床データ掲載)

海外承認情報(FDA/EMA)

薬理と治療(作用機序データ)

学術面から調べたい人は
「あたらしい眼科」「Arzneim.-Forsch./Drug Res.」などが特に有用です。

よくある質問(Q&A)


この薬はどんな時に使うの?

リボスチンは、アレルギーが原因で目がかゆい・赤い・涙が止まらないといった症状のあるときに使う処方目薬です。
花粉症、ハウスダスト、ペットアレルギーなどでよく処方されます。

この薬の「同じ系統の薬」と比べたときの強みは?

リボスチンは、抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)という分類の目薬です。
同系統には、例として以下があります:

  • パタノール(有効成分:オロパタジン)
  • ザジテン点眼(ケトチフェン)
  • アレジオン点眼(エピナスチン)

それらと比べた特徴は:

(1)効き始めが早いとされる
→ 抗ヒスタミン作用が強く、そう痒感(かゆみ)に特に強い

(2)ヒスタミンH1への選択性が高い(選んで作用する)
→ 過度な抗コリン作用などの影響が少ない

(3)長く使われている実績が多い
→ 欧米で40か国以上承認(2017年時点)

逆に、パタノールやアレジオンは抗アレルギー作用+抗ヒスタミン作用の二段構えのため
「予防も含めてトータルで抑えたい」場合に選ばれることがあります。

つまり、

  • 症状が出たときのかゆみに速攻で効いてほしい → リボスチン
  • アレルギー体質を予防的に抑えたい → アレジオン/パタノール系

という整理がわかりやすいです。


先発薬の発売年はいつ?

輸入承認:2000年

販売開始:2001年

製造販売承認承継(参天製薬へ):2023年4月

1か月(30日)処方されたときの薬価と自己負担額は?

薬価(2023年改定時点)

  • 先発品:リボスチン点眼液0.025% → 73.5円/mL

1本5mLなので
367.5円/本

1日4回(片眼)なら約30日で1本ペース

■ 自己負担(目安)

3割負担の場合
約110円/本

ただし

  • 両眼使用
  • ジェネリック使用
  • 診察料/調剤料 など
    で変わります。

効果はどれくらいで出る?持続時間は?

添付文書では明記されていませんが、臨床データや薬理から整理すると:

  • 作用発現時間:数分〜数十分
  • 持続時間:数時間
    → そのため1日4回使用します。

急にかゆみが出るタイプの人とも相性が良いです。

妊娠中は使っても大丈夫?

妊娠中は基本的に慎重投与です。
添付文書では:

  • 治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ使用

理由:
動物実験(ラット)で高用量で胎児毒性・奇形が見られたため
(※人で同じとは限りません)

現場では

必要なければ他薬も含めて医師と相談
という扱いが一般的です。

妊婦さんにどうしても必要な場合は使用されることがある

授乳中は使っても大丈夫?

添付文書では:

  • 母乳へ移行することが報告あり
  • 授乳を続けるか中止するか検討する

実際には点眼薬は全身に入る量が少ないため
「メリットが上回るなら使用されることも多い」です。

注意ポイント:

  • 点眼後は目頭を押さえ、鼻涙管へ流れないようにすると全身吸収が減る
  • 不安なら授乳前より授乳後に使用する方が無難

使用する場合は必ず
医師・産科・小児科に相談

子どもにも使える?年齢制限はある?

添付文書では、低出生体重児・新生児・乳児・幼児の臨床試験なし

年齢制限(禁止)は明記なし

実際の臨床では
小児にも処方されることがある薬ですが、
症状・年齢によって医師判断となります。

子どもで重要なのは:

こすり目が角膜障害につながることもあるため注意

うまく点眼できないと効果が出にくい

異変(充血悪化・痛がる)があればすぐ受診

防腐剤は入っている?コンタクトは使える?

リボスチンにはベンザルコニウム塩化物(防腐剤)が含まれます。

そのため:

  • ソフトコンタクトレンズ装用中は点眼を避ける
  • どうしても必要なら
     → レンズを外す → 点眼 → 15分以上あけてから装着が無難

使っている人は診察時に
コンタクトしてます」と必ず伝えてください。

市販薬に似たものはある?

リボスチンは処方薬(病院で出る目薬)なので、
同じ成分が市販薬にはありません。

ただし、市販の抗ヒスタミン点眼薬として

  • アレジオンLX点眼(同成分系統の市販品)などが存在

ただし
同じ効果ではないので、
市販→効かない→受診という流れも多いです。

この記事の監修者

原 達彦
原 達彦梅田北オンライン診療クリニック 院長
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。

【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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