1日1回の吸入で続けやすい!レルベアの特徴・注意点まとめ
1日1回の吸入で続けやすい!
レルベアの特徴・注意点まとめ

喘息で『レルベア』を使っています。

吸入ステロイド(ICS)だけで症状をコントロールできない場合に処方される薬です。1日1回ですし、使いやすいデザインもメリットです。
レルベアはオンライン診療で処方可能です。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
レルベア®とは
レルベア®(RELVAR® ELLIPTA®)は、以下の2つの成分を含む吸入薬です。
- フルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF):炎症を抑える吸入ステロイド(ICS)
- ビランテロール(VI):気道を広げて呼吸を楽にする薬(長時間作用型β₂刺激薬=LABA)
これらを1回の吸入で同時に取り込むことができます。
吸入器には「エリプタ®」というシンプルな機器が使われており、フタを開けて吸うだけの簡単操作です。
レルベア®の特徴
- 吸入器の中には、2種類の薬剤がストリップ状(細い帯)で収納されており、1回の吸入で両方の成分が出てきます。
- 喘息治療のガイドライン(JGL:日本、GINA:国際)では、吸入ステロイド(ICS)だけで症状をコントロールできない場合に、気道を広げる薬(LABA)を追加する、またはこのような配合薬を使うことがすすめられています。
- 2つの成分をまとめて吸入できることで、ステロイドの量を少なく抑えつつ、症状を安定してコントロールしやすくなります。
効能・効果
気管支喘息
- 吸入ステロイド(ICS)とLABAの両方が必要なケースに使用
- 小児は5歳以上から使用可能(子ども専用の用量あり)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- たばこなどが原因で起こる肺の慢性病(COPD)において、咳・息切れなどの症状を和らげる目的で使用されます。
- COPDにはレルベア100のみが使えます
⚠ どちらの病気でも、発作が起きたときに使う薬ではありません。
有効性(臨床試験より)
成人の喘息
- レルベア100は、薬を使っていない人(プラセボ)より、肺機能(FEV₁:1秒間に吐ける息の量)が大きく改善
- レルベア200は、フルチカゾン(昔の薬)単剤よりも、さらに呼吸が改善
- 最長76週間の試験では、重い悪化のリスクを約20%減少(ハザード比 0.795)
小児の喘息(5歳~18歳未満)
- 12歳以上:レルベア100を使用
- 5〜12歳未満:小児用レルベア50を使用
- どちらもフルチカゾン単剤より肺機能が良好という結果
COPD(成人)
- レルベア100は、気道を広げる薬(LABA単剤)よりも、1年間の悪化(増悪)回数が少なかった
- 例:ある試験では34%減少、別の試験でも21%減少 - 「トラフFEV₁」=薬が切れる直前の肺機能も、レルベア使用群で良好
✅ いずれの場合も「毎日1回の継続吸入」が基本です。
用法・用量と使用のコツ
喘息
| 年齢層 | 使い方 |
|---|---|
| 成人・12歳以上 | レルベア100を1日1回1吸入(必要に応じて200に増量) |
| 5~12歳未満 | 小児用レルベア50を1日1回1吸入 |
COPD(成人)
- レルベア100を1日1回1吸入
使用のコツ
- 毎日同じ時間に吸入する
- 吸入後はうがい必須(口の中のカビや声がれを防ぐ)
- 操作は簡単:フタを開けて、しっかり吸うだけ
- 急に息苦しくなった場合は、別の「発作止め薬(SABAなど)」を使うことが必要
使用できない方(禁忌)
- 成分にアレルギーがある方
- 重い感染症や深い場所にカビがある病気の方(ステロイドで悪化するおそれ)
注意が必要な方(医師に相談を)
- 心臓の病気(不整脈・QT延長など)
- 糖尿病(血糖値が上がる可能性)
- 肝機能が悪い方(薬が体内に多く残りやすい)
- 現在感染症がある方や、過去に結核をしたことがある方
- 妊娠・授乳中
- 子ども:長期間や高用量では成長に影響が出る可能性 → 定期的に身長などをチェック
飲み合わせに注意が必要な薬
- CYP3A4阻害薬(リトナビル、ケトコナゾール、エリスロマイシンなど)
→ 血中の薬の量が増え、副作用が出やすくなります - β遮断薬(目薬も含む)
→ 気道を広げる効果を打ち消してしまうことがあります - QT延長を起こしやすい薬(一部の心臓の薬や抗うつ薬など)
→ 心臓のリズムが乱れる可能性があります
💡現在飲んでいるお薬やサプリメントがある場合は、診察時に必ず申告しましょう。
よくある副作用と頻度
主な副作用(喘息・COPD共通)
- 声がれ(発声障害):喘息の成人で約1~6%
- 口の中のカビ(カンジダ症):喘息で約1~10%、COPDで約4%
- のどの痛み、咳、鼻咽頭炎などの軽い風邪症状
小児(第Ⅲ相試験より)
- 全体の副作用発現率は約1%
→ QT延長、血糖上昇、声がれ、カンジダ、腹痛、頭痛など(どれもまれ)
重大な副作用(まれ)
- アナフィラキシー(のどの腫れ、呼吸困難など)
- 肺炎:特にCOPDの方は注意
予防と対応のポイント
- 吸入後のうがいを忘れずに!
- 声がれ、白い舌の苔、のどの痛み、発熱、痰が増えた場合は早めに受診
- 発作止めの使用頻度が増えてきたら要注意
→ 治療の見直しサインなので、自己判断せず医師に相談しましょう
まとめ
- レルベア®は、1日1回の吸入で効果が長く続く吸入薬です
- 喘息・COPDどちらにも使える(COPDはレルベア100のみ)
- 小児(5歳以上)にも対応
- 急な発作には使えないため、別途「発作止め薬」を準備
- 吸入後のうがい、副作用、飲み合わせの薬に注意しましょう
参考文献・出典
【インタビューフォーム】
https://www.gsksource.com/pharma/content/dam/GlaxoSmithKline/Japan/IF/relvar_ellipta.pdf
(製薬会社が提供する公式文書)
【添付文書・電子化資料(PMDA)】
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/
【医薬品リスク管理計画(RMP)】
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300202_2291721G1025_1_01
【PubMed・J-STAGEなどの医学論文】
検索語:「relvar efficacy」「FF/VI asthma」「relvar pregnancy」など
よくある質問(Q&A)
-
レルベアってどんな薬?どんな人に使われるの?
-
レルベアは、喘息(ぜんそく)やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などで処方される吸入薬です。
1回の吸入で、気道の炎症を抑える薬(ICS)と、気管支を広げて呼吸をラクにする薬(LABA)の2つを一緒に吸うことができます。
-
レルベアの効果はどのくらいで出るの?どのくらい続くの?
-
作用発現時間(効果が出るまでの時間):吸入後、15分程度から効果が現れ始めるとされています。
持続時間:約24時間です。つまり、1日1回の吸入で効果が持続するように作られています。
-
この薬は他の吸入薬とどう違うの?強みは何?
-
同じくICS/LABA配合剤に分類される吸入薬には、アドエア、シムビコート、フルティフォームなどがあります。
レルベアの主な強みは以下の点です:- 1日1回で済む(他の多くは1日2回)
- 吸入器がワンアクションで簡単(エリプタデバイス)
- 有効成分のフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)は肺に残りやすく、長時間作用
-
レルベアが発売されたのはいつ?
-
日本での喘息治療薬としての承認・発売は2013年。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)への適応は2016年に追加。
小児用(5歳以上)の50μg製剤は2024年6月に新たに承認されました。
-
1ヶ月分の薬価はいくら?自己負担の目安も知りたい
-
30日分の薬価(2024年現在)は以下のとおりです(1日1回吸入・30吸入分):
製剤名 公定薬価 自己負担額(3割負担の例) レルベア50(小児用) 約4,846.8円 約1,450円前後 レルベア100 約4,829.9円 約1,449円前後 レルベア200 約5,220.8円 約1,566円前後 ※薬局での調剤料・管理料等は別途かかります。
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妊娠中だけどレルベアを使っても大丈夫?
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妊娠中でも医師の判断で必要とされる場合には使用されることがあります。
ただし注意点として:- 動物実験では高用量で胎児への影響が示唆された例もあり
- 胎盤を通過する可能性があるため、リスクと利益をよく相談して使用を決定します
✳ 必ず自己判断ではやめずに、主治医に妊娠中であることを伝えたうえで相談しましょう。
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授乳中のレルベア使用は大丈夫?母乳への影響は?
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授乳中も、医師が必要と判断した場合には使用されることがあります。注意点として:
- 動物実験では乳汁中への移行が確認されています
- 人でのデータは限られていますが、吸入薬は全身への移行が少ないため、比較的安全性は高いと考えられています
✳ 念のため、授乳後すぐに吸入し、次の授乳まで時間を空けると安心です。
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子どもでもレルベアは使えるの?
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はい、5歳以上の子どもから使用可能です(用量は年齢に応じて変わります):
- 5歳以上12歳未満:レルベア50(小児用)
- 12歳以上:レルベア100(成人と同じ)
注意点として:
吸入が上手にできているか、定期的に確認することが重要安心です。
成長に影響を与える可能性があるため、長期使用では身長などの経過を確認
この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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