アレルギーの薬メキタジンとは?効き目・眠気・飲み方まとめ

アレルギーの薬メキタジンとは?
効き目・眠気・飲み方まとめ

蕁麻疹で『メキタジン』使えますか?

メキタジンは、日本で長く使われてきた抗ヒスタミン薬です。持続性がある一方で、

眠気が出ることは珍しくありません

そのため、服用中は車の運転危険を伴う機械の操作に注意が必要です。

メキタジンはオンラインで処方することができます。

この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。


メキタジンとは

メキタジンは、アレルギー症状を引き起こす物質の働きを抑える薬です。

具体的には、ヒスタミンロイコトリエンなどのケミカルメディエーター(アレルギー症状を引き起こす体内の物質)の放出を抑えるとともに、それらの働きそのものも抑えることで、鼻症状、皮膚症状、かゆみなどを軽くします。

現在の製剤では、1錠中にメキタジン3mgを含む割線入りの白色錠が使われています。


メキタジンの特徴

メキタジンは、日本で長く使われてきた抗ヒスタミン薬です。
後発医薬品であるメキタジン錠3mg「サワイ」は、安定性試験と生物学的同等性試験(先発医薬品と同じように体に吸収され、同等の効果が期待できるかを確認する試験)を行ったうえで承認・発売されています。

その後は、医療事故防止の観点から販売名の見直しも行われてきました。

患者さんにとっての主な特徴は、次の2点です。

1日2回で使う持続性の薬

効果がある程度続くため、1日2回の服用で使われます。

鼻症状だけでなく皮膚のかゆみにも使われる

アレルギー性鼻炎やじんましんだけでなく、湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症に伴うかゆみにも使われます。さらに、気管支喘息にも効能があります。

ただし、持続性がある一方で、眠気が出ることは珍しくありません。そのため、服用中は車の運転危険を伴う機械の操作に注意が必要です。


効能・効果

メキタジンの効能・効果は、次の4つです。

  • 気管支喘息
  • アレルギー性鼻炎
  • じんましん
  • 皮膚疾患に伴うかゆみ(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)

つまり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりのような鼻の症状だけでなく、赤み・ふくらみ・かゆみといった皮膚症状にも使われる薬です。

喘息についても効能がありますが、実際の治療では、どの薬を中心に使うかは患者さんごとの状態で変わります。自己判断せず、主治医の方針に従うことが大切です。


有効性(有効性試験等)

メキタジンは、国内の比較試験で一定の有効性が示されています。

気管支喘息

気管支喘息の試験では、メキタジン6mgを1日2回、10週間投与した群で、中等度改善以上が47.3%でした。
比較薬はケトチフェン
で、そちらは35.2%でした。

通年性アレルギー性鼻炎

通年性アレルギー性鼻炎の試験では、メキタジン3mgを1日2回、1週間投与した群で、有効以上が57.0%でした。
比較薬のクレマスチン
は51.3%でした。

慢性じんましん

慢性じんましんの試験では、メキタジン3mgを1日2回、1週間投与した群で、有効以上が72.9%でした。
比較薬のクレマスチン
は63.8%で、じんましんや皮膚のかゆみに対しても有効性が示されています。


用法・用量

成人での基本的な使い方は、次のとおりです。

気管支喘息の場合

通常、1回6mgを1日2回服用します。
3mg錠であれば、1回2錠です。

アレルギー性鼻炎・じんましん・皮膚のかゆみの場合

通常、1回3mgを1日2回服用します。
3mg錠であれば、1回1錠です。年齢や症状によって調整されます。

事前に医師へ伝えたいこと

次のような方では、処方時により慎重な判断が必要です。

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 腎機能障害がある方
  • 高齢の方

服用前に、必ず医師へ伝えましょう。


使用できない方(禁忌)

次の方は、メキタジンを使用できません。

  • 本剤の成分、またはフェノチアジン系化合物やその類似化合物に過敏症の既往がある方
  • 閉塞隅角緑内障の方
  • 前立腺肥大などで下部尿路に閉塞性疾患がある方

これは、メキタジンに抗コリン作用(唾液や涙、腸の動き、膀胱の働きなどを抑える作用)があり、眼圧を上げたり尿を出にくくしたりするおそれがあるためです。

緑内障や排尿トラブルがある方は、処方前に必ず申告してください。


使い合わせに注意が必要な薬

メキタジンは、次の薬や飲み物との併用に注意が必要です。

  • 中枢神経抑制剤(睡眠薬、鎮静薬、麻薬性鎮痛薬、麻酔薬など)
  • 抗コリン作用を有する薬(三環系抗うつ薬、MAO阻害薬、ブチルスコポラミン臭化物など)
  • メトキサレン
  • アルコール

特に注意したいのは、次の2点です。

眠気が強くなりやすい

睡眠薬やアルコールと一緒になると、眠気や注意力の低下が強く出ることがあります。

口の渇き・排尿困難が悪化しやすい

抗コリン作用のある薬と重なると、口の渇き尿の出にくさが強まることがあります。

そのため、服用中はアルコールを控えめにするのが安全です。
また、市販の風邪薬や睡眠改善薬を使う前にも、薬剤師や医師に相談してください。


副作用と発生頻度

メキタジンで比較的みられやすい副作用は、次のようなものです。

  • 眠気
  • だるさ
  • ふらつき
  • 口の渇き
  • 胃の不快感

添付文書では、眠気・倦怠感・ふらふら感、口渇・胃部不快感0.1〜5%未満とされています。
また、頭痛、めまい、下痢、便秘、食欲不振、嘔吐、胃痛、腹痛などは0.1%未満です。

臨床試験でみられた副作用

実際の臨床試験では、病気によって副作用の出方に差がありました。

  • 気管支喘息の試験:眠気7.1%、口渇4.1%
  • アレルギー性鼻炎の試験:眠気8.1%、倦怠感4.7%
  • 慢性じんましんの試験:眠気18.8%、倦怠感10.4%

このように、眠気は決してまれではありません。服用後の生活には注意が必要です。

重大な副作用

重大な副作用として、次のものが報告されています。

  • ショック・アナフィラキシー
  • 肝機能障害・黄疸
  • 血小板減少

次のような症状があれば、服用を中止してすぐに医療機関へ相談してください。

  • 息苦しい
  • のどが腫れる
  • 強いじんましんが出る
  • 皮膚や白目が黄色くなる
  • 出血しやすい

まとめ

メキタジンは、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚のかゆみ、気管支喘息に使われる持続性抗ヒスタミン薬です。
1日2回で使いやすい一方、眠気口の渇きには注意が必要です。

とくに、次のような方は慎重に使う必要があります。

  • 閉塞隅角緑内障がある方
  • 排尿障害がある方
  • 眠くなる薬を飲んでいる方
  • 飲酒習慣がある方

「自分は飲んで大丈夫?」
「ほかの薬と一緒に飲んで問題ない?」

このように迷うときは、自己判断せず、処方した医師や薬剤師に確認するのが安心です。

参考文献・出典

  • 添付文書(最新版)
    → 効能・副作用・用法が最も正確に記載
  • KEGG DRUG(医薬品データベース)
    → 成分情報・作用機序・分類など
  • PMDA(医薬品医療機器総合機構)
    → 審査報告書・安全性情報
  • JAPIC(日本医薬情報センター)
    → 医薬品情報・文献情報

よくある質問(Q&A)


メキタジンは他のアレルギー薬と比べて何がいいの?

バランス型の薬で、「効き目」と「持続時間」の両立が特徴です。

メキタジンは、いわゆる抗ヒスタミン薬の中でも「昔からあるタイプ(第1世代寄り)」ですが、

  • 効き目はしっかりある
  • 1日2回で効果が持続する
  • 鼻症状・かゆみ・喘息まで幅広く使える

という特徴があります。

一方で、
👉 ロラタジンやフェキソフェナジンなどの「眠くなりにくい薬」と比べると
眠気は出やすいです。

✔ まとめ

眠気を避けたい → 他の第2世代抗ヒスタミン薬が優先されることも

効き目重視 → メキタジンは有力

先発薬はいつ発売された薬?

日本では1983年(昭和58年)に発売されています。

比較的歴史のある薬で、長年使われてきた実績があります。
そのため、効果や副作用のデータも蓄積されています。

1か月飲むといくらくらい?(自己負担も知りたい)

おおよその目安は以下の通りです。

  • 薬価:約5.9円/錠(後発品)
  • 1日2回(1回1錠)の場合
    → 1日:約12円
    → 30日:約360円(薬剤費)

自己負担の目安(3割負担)

👉 約100〜120円前後

※実際は調剤料などが加わるため、合計は500〜1,000円程度になることが多いです。

効果はどれくらいで出る?どのくらい続く?

効果はゆっくり出て、長く続くタイプです。

  • 効果が出始める:数時間〜半日程度
  • 血中濃度ピーク:約6〜7時間後
  • 効果の持続:約半日〜1日

そのため、1日2回の服用で安定した効果が得られます。

妊娠中でも使えるの?

原則として「できれば使わない」が基本です。

  • 妊娠中の安全性データは十分とは言えない
  • 動物実験の情報はあるが、人での明確な安全性は確立していない

そのため、
👉 どうしても必要な場合のみ医師判断で使用されます。

✔ ポイント

妊娠の可能性がある場合も必ず申告

自己判断での使用は避ける

授乳中でも飲める?

母乳に移行するため、注意が必要です。

  • 動物実験で乳汁中への移行が確認されています
  • 赤ちゃんに影響が出る可能性はゼロではありません

そのため、
👉 授乳を続けるか中止するかを医師と相談する必要があります。

✔ よくある対応

  • 授乳を続ける → 他の薬へ変更検討
  • メキタジンを優先 → 一時的に授乳中止

子どもでも使える薬?

基本的に子どもへの使用は慎重です。

  • 小児を対象とした十分な臨床試験が行われていない

そのため、
👉 原則は大人向けの薬として扱われます。

小児の場合は、

より安全性が確立した抗ヒスタミン薬(シロップなど)
が選ばれることが多いです。

眠気はどれくらい強いの?

比較的「眠くなりやすい薬」です。

実際のデータでは、

  • 眠気:7〜18%程度(疾患によって差あり)

特に、
👉 じんましんの患者では約2割近くに眠気が出ています。

✔ 注意

飲み始めは特に様子を見る

車の運転は控える

この記事の監修者

原 達彦
原 達彦梅田北オンライン診療クリニック 院長
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。

【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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