のどの腫れがなかなか治らない…それ、桔梗湯でよくなるかも?
のどの腫れがなかなか治らない…
のどの腫れがなかなか治らない…それ、桔梗湯でよくなるかも?

喉が痛くて『桔梗湯』使えますか?

桔梗湯は「咽喉の腫れと痛み」に対する効能・効果で医療用として承認されています。
桔梗湯はオンラインで処方することができます。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
桔梗湯とは
**桔梗湯(ききょうとう)**は、漢方の古典『傷寒論』『金匱要略』に記載された処方で、**桔梗(ききょう)と甘草(かんぞう)**の2種類の生薬から構成されるシンプルな漢方薬です。
「ツムラ桔梗湯エキス顆粒(医療用)」は、これらの生薬を水だけで煎じ、噴霧乾燥したエキスを、有機溶媒を一切使わないツムラ独自の乾式造粒法で顆粒化。服用しやすく、品質の安定した製剤として提供されています。
効能・効果
- 咽喉がはれて痛む以下の症状に使用されます:
- 扁桃炎
- 扁桃周囲炎
※「のどのはれ・痛み」に特化した、局所性・症状特異性の高い漢方処方です。
桔梗湯の特徴
- 古典処方に基づき、医療用エキス製剤として製剤化。
- **厚生省通知(昭和60年5月31日)**に基づき、正式に製造承認を取得。
製剤設計の工夫
- 水抽出 → 噴霧乾燥 → 乾式造粒
- 有機溶媒やアルコールを使わないことで、服用性と安全性を両立しています。
含有成分の例
- カンゾウ由来:グリチルリチン酸
- キキョウ由来:プラチコジンD など
有効性(臨床での使われ方)
- 本剤は、「咽喉の腫れと痛み」に対する効能・効果で医療用として承認されています。
- 漢方薬の特性上、証(しょう)=体質や症状パターンに合っているかが重要な判断ポイントとなります。
- 添付文書には**大規模な数値データ(ランダム化比較試験など)**の記載はありませんが、のどの急性炎症に対して短期的に用いる処方として臨床現場で活用されています。
- 効果が乏しい場合は継続投与を避けることが推奨されています。
用法・用量
- 通常、成人:1日7.5gを2〜3回に分けて服用(食前または食間)。
- 年齢・体重・症状により適宜増減されます。
小児への使用について
- 小児を対象とした臨床試験は実施されておらず、使用する場合は慎重に個別判断が必要です。
使用できない方(禁忌)
以下のような方には使用できません。
- アルドステロン症の方
- **ミオパチー(筋疾患)**のある方
- 低カリウム血症のある方
注意が必要な方
- 妊娠中・妊娠の可能性がある方:
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合に限って使用します。 - 授乳中の方:
母乳栄養の有益性と治療の必要性を比較して、授乳の継続・中止を検討。 - 高齢者:
一般的に生理機能が低下しているため、減量や慎重な投与が必要です。
飲み合わせに注意が必要な薬
以下の薬との併用で、**偽アルドステロン症や低カリウム血症 → ミオパチー(筋肉障害)**のリスクが上がることがあります。
自己判断での併用は避け、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
カンゾウ(甘草)を含む漢方製剤
- 芍薬甘草湯
- 補中益気湯
- 抑肝散 など
グリチルリチン酸を含む製剤
- グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン配合錠 など
利尿薬
- ループ系利尿薬:
フロセミド、アゾセミド、トラセミド など - チアジド系利尿薬:
ヒドロクロロチアジド、トリクロルメチアジド など
※グリチルリチン酸やこれら利尿薬は、腎臓でのカリウム排泄を促進しやすく、**血清カリウムの低下(=低K血症)**を招きやすくなります。
副作用と注意点
重大な副作用(頻度不明)
1. 偽アルドステロン症
- 症状:低カリウム血症、血圧上昇、むくみ、体重増加など
- 対応:症状が出たらすぐに服用を中止し、カリウム補正などの対応を行います
2. ミオパチー(筋肉障害)
- 症状:脱力感、四肢のけいれん・まひなど
- 原因:低カリウム血症の結果として起こることがあります
服用中に注意するサイン
- 足のつり
- 手足のだるさ
- 動悸
- むくみ など
これらの症状が現れたら、早めに医療機関にご相談ください。
まとめ
**ツムラ桔梗湯エキス顆粒(医療用)**は、
- のどのはれ・痛み(扁桃炎・扁桃周囲炎)に用いる
- 桔梗・甘草の2種類のみで構成されたシンプルな漢方処方
- 成人1日7.5gを2~3回に分けて服用
- 証(体質・症状パターン)に合うかどうかを見極めて使うのが重要
使用時の注意点
- アルドステロン症・ミオパチー・低カリウム血症は禁忌
- カンゾウ製剤・利尿薬との併用で低K血症のリスクが高まる
- むくみ・体重増加・筋力低下など異常があれば使用を中止して受診
医師からひとこと
当院では、症状だけでなく体質(証)や併用薬の有無も丁寧に評価したうえで、桔梗湯の処方を検討します。
のどの痛みや腫れがつらいときは、早めにご相談ください。
参考文献・出典
KEGG DRUG(D06933):薬効分類・成分情報を確認可能
JAPIC添付文書(PDF):最新の注意事項、副作用情報など
「ツムラ漢方製剤インタビューフォーム」:臨床データ、用量設計根拠など詳細記載
「日本東洋医学会雑誌」や「漢方医学」:実臨床での報告や症例レビュー
これらの情報は、医療従事者の監修記事や病院HPにも引用されることがあります。
よくある質問(Q&A)
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桔梗湯はどんな既製薬と比べて強みがあるの?
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桔梗湯は、のどの痛みやはれ(扁桃炎・扁桃周囲炎)に対して部位特異的に処方される漢方薬です。他の漢方薬(例:小柴胡湯、補中益気湯など)が全身症状や慢性炎症にも効く一方、桔梗湯は「のどの局所の炎症」に特化している点が強みです。
また、構成生薬が2種(桔梗・甘草)とシンプルであり、証の判定が比較的わかりやすいため、漢方が初めての人にも使いやすいという特徴があります。
-
ツムラ桔梗湯はいつ発売されたの?
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現在の医療用エキス製剤(ツムラ桔梗湯エキス顆粒)は、**1985年(昭和60年)に厚生省薬務局の通知(薬審2第120号)**に基づいて製造承認されました。
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桔梗湯の薬価と実際の費用はどれくらい?
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公定薬価:6.7円/g(2023年12月時点)
通常処方:1日7.5g × 30日 = 225g → 1,507.5円(薬価ベース)
【自己負担の目安】(※調剤料等は含まず概算)
- 3割負担:約450円/月
- 1割負担:約150円/月
実際の支払額は、院内処方か院外処方か、調剤薬局の加算などにより変動します。
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桔梗湯は飲んでどれくらいで効く?効果はどれくらい続くの?
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漢方薬であるため明確な「血中濃度による作用発現時間」はありませんが、比較的短期間(数日以内)での症状改善が期待されます。特に急性の扁桃炎・咽頭痛に対しては、のどの痛みが和らぐ効果を1~3日で実感する例もあります。
ただし、体質(証)に合わない場合は効きづらいため、効果が乏しいときは早期に見直すことが重要です。持続時間も明確なデータはありませんが、1日2〜3回の分割投与で効果を保つ設計になっています。す。
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桔梗湯は妊娠中に飲んで大丈夫?
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原則として妊娠中は慎重投与とされています。
添付文書では、**「治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ使用」**と記載されています。- 甘草(カンゾウ)による**むくみ・血圧上昇(偽アルドステロン症)**のリスクあり
- 妊娠中の水分・電解質バランスに影響を与える可能性もあるため、医師の判断のもとで使用
※自己判断ではなく、必ず産婦人科または処方医に相談を。
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授乳中に飲んでも赤ちゃんに影響ない?
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添付文書では、**「授乳の継続・中止を検討」**とあり、慎重な対応が求められます。
- 甘草成分が母乳に移行するかは明確なデータがありません
- しかし、母乳育児の重要性と母体への治療の必要性を天秤にかけて医師と相談しながら決定します
一時的に服用する場合や、どうしても必要な場合は、授乳タイミングと投薬の間隔を調整することが一般的です。
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子どもに桔梗湯は使えるの?年齢制限は?
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小児への使用は、慎重に判断されるべきです。
- 小児を対象とした臨床試験は実施されていません
- 年齢制限の明示はありませんが、年齢・体重に応じて用量を調整する必要があります
市販の桔梗湯(一般用漢方製剤)には**「〇歳以上」などの記載があることもありますが、医療用では**基本的に医師が個別判断で処方します。
※小児にのどの痛みがあり、桔梗湯の処方が必要と判断される場合は、体重に応じて用量を減量するなどの対応がとられます。
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