オンライン診療医として働き、3年間でわかったこと
オンライン診療医として働き、3年間でわかったこと
薬を幅広く使いこなす医師になりたかった——その夢、ここで叶えられます

オンライン診療って、医師としてどのようなスキルが身につきますか?

プライマリーケアの薬の知見が見につきます。
自信をもって多種多様な薬の使い分けができるようになります。
この記事はオンライン診療に興味のある医師向けの記事となります。
目次
365日、1日20〜30人。それが私の3年間です
開業してから3年、ほぼ休みなく診療や、クリニック運営を続けています。最初は正直、「オンラインで診られることに限界はないか」と自分でも半信半疑でした。でも今は違います。この働き方でしか得られない、医師としての成長があると確信しています。
「浅く広く」が、実は深い
オンライン診療はプライマリ・ケアです。あらゆる科の患者さんが来られます。
- 婦人科:低用量ピルなど
- 頭痛:トリプタン製剤など
- 皮膚科:アトピーや、蕁麻疹
- 内科系:便秘薬、高血圧・糖尿病の初期・脂質異常症の薬
- 季節性:多汗症、花粉症の薬、点眼薬
- 小児科:感染症では用法・用量の調整や錠剤、ドライシロップの使い分け
- その他:性感染症、漢方薬など
これだけの薬を、毎日、実際の患者さんで経験する。これがどれだけ贅沢なことか、やってみるとわかります。
「正解を持ってきてくれる」患者さんたち
当院では約6割-7割の患者さんがお薬手帳や以前の投薬情報を持って来られます。つまり、すでに専門医が出した処方という「生のレシピ」を持ってきてくれるんです。
最初は未熟でも大丈夫です。その処方をもとに対応して、次の再診で「あの薬、どうでしたか?」と聞く。それだけで知見がどんどん積み上がっていきます。患者さんが教えてくれることが、ガイドラインを読むより何倍もリアルに響きます。(もちろん、ガイドラインや論文も重要です。)
救急医や専門医では、なかなか積めない
私も救急診療の経験がありますが、当時の救急では診断や重症のトリアージがメインで、診断がついても、処方は数日分が限界で、その後のフォローは自分の役割じゃありませんでした。
薬が効いたかどうかを確認する機会自体が少ない。当時はプライマリーの薬の処方を習熟するには、二次救急や三次救急の救急車対応だけでは困難だなというふうに感じていました。
様々な専門診療科の先生も同じです。皮膚科専門医は皮膚科には強いけれど、他科の薬を出す機会はほぼゼロになる。10年・20年キャリアを積んでも、専門外の薬には詳しくないというのは珍しくないと思いますが、いかがでしょうか?
全国のレシピが集まってくる、唯一の場所
地域のクリニックでは、その地域に偏ったデータしか集まりません。でもオンライン診療は全国から患者さんが来られます。アトピーひとつとっても、「この地域ではこういう治療をしているんだ」という発見が毎日あります。
そうしているうちに、世の中のコンセンサスが自然と見えてくる。便秘の初期ならこのパターン、効かない場合は以前の患者に著効していたあの薬を処方しよう、漢方ならこのパターンなど
処方の「最適解」が、気づいたら自分の中に積み上がっているんです。
医学生のころ、思い描いていた姿に近い気がします
医者になった理由って、人それぞれだと思います。でも少なくとも私は、「いろんな薬を使いこなせる医師になりたい」という気持ちが国家試験を受けるころからあった。
3年やってみて、その願望はかなり満たされています。しかも毎日、実際の患者さんで。
もちろん大変です。「ノーリスク」なんて言い過ぎで、しっかり勉強しなきゃいけない。でも教材と患者さんが溢れている環境は、ここにしかないと思っています。
オンライン診療で得にくい経験もある、正直に言うと
画像診断、触診・聴診、検査値との照らし合わせを組み合わせた総合診察——これはオンラインでは身につきません。それは正直に言います。
でも、薬の治療効果という一点に絞れば、これほど実践的な場はないと断言できます。
まとめ:こういう姿、目指していませんでしたか?
先生方も、医者になるときに「幅広い薬を使いこなしたい」と思ったことはありませんか。オンライン診療は、その夢に素直に向き合える場所です。
パソコン操作に慣れている先生であれば、年次に関わらず親和性は高い。今後も患者さんも世のニーズも間違いなく増えていきます。ご興味があればぜひ一度ご連絡ください。
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オンライン診療の経験がなくても始められますか?
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全く問題ありません。事前情報やお薬手帳を持った患者さんが6-7割ほどいらっしゃるので、最初は再診から診ていただき、「正解を確認しながら」進められます。患者さんからのフィードバックを重ねる中で、自然と自信がついてきます。
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どんな先生が向いていますか?
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「いろんな薬を使いこなしたい」という気持ちがある先生なら、ベテランでも若手でも向いています。パソコン操作への慣れがあるとさらに親和性は高いです。
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この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
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【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)に在籍し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/
産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
詳しいプロフィールはこちら
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