ドライアイと眼精疲労|PC・スマホ時代の目のトラブルの原因・点眼薬・セルフケアを医師が解説

在宅勤務でずっとパソコンを見てるんですが、夕方になると目がゴロゴロ・かすむ・頭痛・肩こりがひどくて。これってドライアイ?眼精疲労?

その2つは別物ですが、同時に起きていることがほとんど。画面を見ているとまばたきが減って涙が蒸発しやすくなり、ピント調節の筋肉も疲れます。原因と対策を分けて整理しましょう。
目次
30秒で要点
- パソコン作業中はまばたきが約1/3に減る→ ドライアイの大きな原因
- ドライアイ=目の表面のトラブル(涙が足りない/質が悪い)
- 眼精疲労=目の奥のトラブル(ピント調節筋・血流・自律神経の疲れ)
- PC・スマホ作業者は両方を併発している人が多い
- 基本は点眼薬+セルフケア(20-20-20ルール)+眼鏡度数の見直し
- 視力急低下・視野欠損・激痛・光視症は別の病気の可能性 → 眼科救急へ
ドライアイと眼精疲労の違い
| 項目 | ドライアイ | 眼精疲労 |
|---|---|---|
| 主な症状 | 異物感・ゴロゴロ・乾く・しみる・かすむ | 目の奥の痛み・重さ・頭痛・肩こり・吐き気 |
| 原因の本体 | 涙の量・質の異常(目の表面) | ピント調節筋の疲労(目の奥・脳・全身) |
| 悪化する場面 | エアコン・PC作業・コンタクト・夕方 | PC・スマホ長時間後、合わない眼鏡使用後 |
| 休むと治る? | 一時的に楽になるが根本は残る | 休むと回復するが翌日また同じ |
| 主な治療 | 点眼薬(人工涙液・ムチン分泌・修復) | 点眼薬(ビタミン)+内服+眼鏡見直し |
実際は両方の症状が混在することがほとんど。「目がゴロゴロして頭も痛い」は2つの合わせ技です。
ドライアイ
ドライアイの2つのタイプ
| タイプ | 主な原因 | 割合 | 治療の中心 |
|---|---|---|---|
| 涙液分泌減少型 | 加齢・シェーグレン症候群・薬剤(向精神薬・抗ヒスタミン・降圧薬) | 少数 | 人工涙液・ムチン分泌点眼 |
| 蒸発亢進型(BUT短縮型) | マイボーム腺機能不全・PC作業・コンタクト・エアコン | 大多数(とくにPC作業者) | ムチン分泌点眼・温罨法・脂質補充 |
現代のPC・スマホ世代のドライアイは、「涙の量はあるけど質が悪くて蒸発が早い」蒸発亢進型がほとんど。だから「ただ目薬さすだけ」では不十分なことが多いんです。
代表的なドライアイの点眼薬(保険=処方箋)
「コンタクト装着中の可/不可」は防腐剤の種類で決まります。かつて多くの点眼薬に入っていた塩化ベンザルコニウム(BAC)はソフトコンタクトに吸着して角膜障害を起こすため装着中不可でしたが、参天のヒアレイン(2018年10月〜)とジクアス(2015年〜)は防腐剤をクロルヘキシジングルコン酸塩に変更し、添付文書からCL制限が外れています。
| 薬剤名(先発) | 種類 | コンタクト装着中 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ヒアレイン点眼液(通常ボトル 参天) | ヒアルロン酸Na 0.1%/0.3% | ⭕ 可(2018年10月〜クロルヘキシジンに変更) | 保湿+角膜修復の標準薬 |
| ヒアレインミニ点眼液 | 単回使用型ヒアルロン酸Na | ⭕ 可 | 無防腐、頻回点眼向き |
| ヒアルロン酸Na点眼液(後発) | ジェネリック | 製品ごとに要確認(メーカーにより防腐剤が異なる) | ヒアルロン酸Na点眼液「センジュ」(旧ティアバランス)等の商品名で流通 |
| ジクアス点眼液3%(参天) | ジクアホソルNa(ムチン分泌促進) | ⭕ 可(2015年〜クロルヘキシジンに変更) | 「涙の質」を改善、1日6回 |
| ジクアスLX点眼液3%(参天) | ジクアホソルNa(改良型) | ⭕ 可(クロルヘキシジン) | 1日3回に減らせる |
| ムコスタ点眼液UD2%(大塚) | レバミピド(ムチン分泌+抗炎症) | △ 要注意(無防腐だが有効成分がソフトCLに吸着することがある) | 単回使用型・無防腐、苦味・霧視あり |
※前バージョンで「ヒアレイン点眼液(通常ボトル)=BAC入り、CL不可」「ジクアス/ジクアスLX=CL不可」と記載していましたが、2018年(ヒアレイン)・2015年(ジクアス)以降の製剤変更で、いずれもコンタクト装着中に使用可能となっています。訂正します。
市販(OTC)の目薬
市販の目薬は製品リニューアルや新製品の入れ替わりが頻繁で、成分表示・防腐剤の有無・コンタクト装着中の可否は製品パッケージで最新版をご確認ください。以下はカテゴリと選び方の目安です。
| 市販カテゴリ | ドライアイ向きか | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| 無防腐(PF)人工涙液系(ソフトサンティア等) | ⭕ 向く | コンタクト装着中OK、頻回点眼OK。開封後10日程度で使い切り |
| ヒアルロン酸配合の市販目薬(ヒアレインS等) | ⭕ 向く | 医療用と同成分の市販版が2020年以降増加。防腐剤・CL対応はパッケージで確認 |
| コンタクト対応(CL用)表示のある目薬 | ⭕ 向く | ロートCキューブシリーズ等、CL上から可の製品 |
| 「充血除去」系(血管収縮剤入り) | ❌ 不向き | ナファゾリン等が入ったもの。連用で反跳性充血の原因に |
| 強いメントール・清涼感重視 | ❌ 不向き | ドライアイの角膜には刺激 |
| 複数成分を詰め込んだ「オールインワン」型 | △ | 成分過多で刺激・眼精疲労には有効例もあるが、ドライアイには無防腐タイプが優先 |
※前バージョンで具体的な商品名(スマイル40プレミアム、ロート ドライエイドEX等)を防腐剤・CL可否付きで明記していましたが、市販薬はマイナーチェンジで成分が変わることがあるため、今回は「カテゴリと選び方の考え方」に絞った記載に修正しました。
市販で1〜2か月使っても改善しない、しみる、視界のかすみが強い方は眼科受診+保険の点眼薬の検討をおすすめします。
ドライアイの原因チェック
- PC・スマホの長時間使用(まばたきが減る)
- エアコン・暖房(湿度低下)
- コンタクトレンズ(とくにソフト)
- 加齢(とくに女性・40歳以降)
- 更年期のホルモン変動
- シェーグレン症候群(口の渇きも合併)
- 薬剤性:向精神薬・抗ヒスタミン薬・降圧薬・抗うつ薬・抗パーキンソン薬
- マイボーム腺機能不全(まぶたの脂腺の詰まり)
- LASIK・ICL術後
新薬アバレプト®——世界初のTRPV1拮抗薬(2026年4月発売)
2025年12月に承認され、2026年4月6日から発売されたドライアイの新薬「アバレプト®懸濁性点眼液0.3%(一般名:モツギバトレプ)」——世界初のTRPV1拮抗薬として、これまでの点眼薬とは全く異なる仕組みでドライアイに効きます。
従来のヒアレイン・ジクアス・ムコスタは「涙の量や質」を補う薬でしたが、アバレプトは「痛みや違和感を感じる神経の過敏さ」自体を抑える薬——「涙は出ているのに違和感が消えない」タイプのドライアイに新しい選択肢を提供します。
| 薬 | 作用 | ターゲット |
|---|---|---|
| ヒアレイン | ヒアルロン酸で保水 | 涙の量 |
| ジクアス | 涙液分泌促進 | 涙の量・質 |
| ムコスタ点眼液 | ムチン産生・炎症抑制 | 涙の質+炎症 |
| アバレプト(新) | TRPV1受容体阻害 | 神経の過敏さ |
【処方制限】アバレプトは新薬のため、2027年3月末までは1回の処方につき14日分まで(新薬14日ルール)——2週間ごとの再受診・再処方が必要です。詳しくはアバレプト解説記事もご参照ください。
眼精疲労
眼精疲労の症状
- 目の奥がズーンと痛い/重い
- 頭痛・肩こり・首の痛み
- まぶしさ・かすみ
- 夕方になるとピントが合いにくい
- 吐き気・めまい
- やる気が出ない・集中力低下
- 寝ても疲れがとれない
眼精疲労の原因
| 原因 | 内容 | 対応 |
|---|---|---|
| 屈折異常 | 近視・遠視・乱視の未矯正or過矯正 | 眼科で屈折検査+眼鏡度数の見直し |
| 老視(老眼) | 40歳以降のピント調節力の低下 | 老眼鏡または遠近両用の処方 |
| 調節緊張 | PC作業で近くを見続け、調節筋が緊張 | 休憩・点眼薬・度数調整 |
| 輻輳異常 | 両眼を寄せる力の不足 | 専門治療(プリズム眼鏡など) |
| ドライアイ | 上の項目 | ドライアイ治療 |
| VDT症候群 | PC・スマホ作業全般 | 生活指導+点眼・内服 |
| 合わない眼鏡 | 何年も同じ度数のまま使っている | 眼鏡の作り直し |
| 緑内障・白内障の初期 | 見えにくさ・かすみ | 眼科精査が必要 |
眼精疲労に使う薬(保険=処方箋)
| 薬剤名 | 種類 | コンタクト装着中 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| サンコバ点眼液0.02%(参天) | シアノコバラミン(ビタミンB12)点眼 | 製品ごとに要確認 | 「調節性眼精疲労における微動調節の改善」(添付文書上の効能) |
| ミオピン点眼液(参天) | ネオスチグミンメチル硫酸塩・無機塩類配合 | 製品ごとに要確認 | 眼調節機能の改善 |
| メチコバール錠500μg(内服) | メコバラミン(活性型ビタミンB12) | — | 末梢神経障害の適応。眼精疲労には適応外使用の場合あり |
| ノイロビタン配合錠(内服) | ビタミンB1・B2・B6・B12配合 | — | ビタミンB群補充 |
| 補中益気湯・六君子湯など漢方(内服) | 漢方製剤 | — | 虚弱・疲労体質の補助として |
※前バージョンで「ネオシネジン点眼液」を眼精疲労用に併記していたのは誤り。ネオシネジン点眼液はフェニレフリン塩酸塩が主成分で、散瞳目的(眼底検査等)で眼科が使う薬です。眼精疲労用途では使いません。訂正します。
眼精疲労に使う市販(OTC)
市販薬は「予防・補助」の位置づけ。ドライアイと眼精疲労が併発している場合の根本対策(屈折異常の見直し/ドライアイ治療/生活改善)が優先です。市販商品はブランド刷新・成分改良が頻繁に行われるため、購入時にパッケージで成分・防腐剤・コンタクト対応をご確認ください。
| 市販カテゴリ | 代表的な有効成分 | ポイント |
|---|---|---|
| ビタミンB12・B6配合の疲労系内服(アリナミン系・ナボリン系・ハイチオール系等) | フルスルチアミン/メコバラミン/L-システイン/ビタミンB群 | 「疲労補助」レベル。眼精疲労自体を根本改善するデータは限定的 |
| ビタミンB12配合の市販目薬 | シアノコバラミン等 | サンコバ点眼類似の市販版。コンタクト対応版とそうでない版があるので要確認 |
| コンタクト装着中OKタイプの人工涙液系 | 人工涙液無防腐(ソフトサンティア等) | ドライアイ寄りの症状に |
セルフケア(薬より先にできること)
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 20-20-20ルール | 20分作業ごとに、20フィート(6m)先を、20秒見る。米国眼科学会推奨 |
| 意識的なまばたき | PC作業中はまばたきが1/3〜1/5に減る。意識して増やす |
| 画面の高さ | 視線がやや下向きになるように画面位置を調整(涙の蒸発が減る) |
| 画面の距離 | 50〜70cm離す。近すぎは調節負担 |
| 湿度 | 加湿器で40〜60%を維持 |
| 休憩 | 1時間ごとに5〜10分。窓の外を見るだけでも調節休まる |
| 温罨法 | 蒸しタオルや市販ホットアイマスクで5〜10分。マイボーム腺の脂が溶けて涙の質が改善 |
| まぶたの清浄 | アイシャンプー製品で目元を週数回洗うとマイボーム腺の詰まりが改善 |
| コンタクトの見直し | 1日使い切りor酸素透過性高めへ。長時間装用を避ける |
| 睡眠 | 7時間以上。睡眠不足はドライアイ・眼精疲労を悪化させる |
| サプリ | オメガ3(EPA/DHA)・ルテイン・アスタキサンチン。エビデンスは弱〜中等度 |
眼科を受診すべきサイン
以下があれば当院ではなく眼科の対面受診を強くお願いします。緊急性のあるものも含みます。
- 急な視力低下
- 視野の一部が欠ける/黒い影が見える
- 飛蚊症が急に増えた(網膜剥離の前兆)
- 光が走るように見える(光視症)
- 激しい目の痛み(急性緑内障など)
- 充血+虹彩の色変化
- 頭痛+吐き気+目の痛み
- 片目だけ見え方が違う
- 糖尿病・高血圧があり眼底検査を受けていない
- 外傷後
ドライアイ・眼精疲労のよくある質問
ドライアイの基本
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ドライアイは年齢のせい?
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加齢は大きな要因ですが、20〜30代の在宅勤務者にも急増しています。1日6時間以上画面を見る人の半数近くがドライアイ症状を持つというデータも。
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涙はたくさん出てるのにドライアイと言われた
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蒸発亢進型ドライアイの典型。涙の量はあっても質(脂質・ムチン)が悪く、すぐ蒸発します。「目薬で潤す」より「ムチン分泌促進」「マイボーム腺ケア」が大事。
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市販目薬はダメ?
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保湿成分(ヒアルロン酸・人工涙液)の低刺激なものなら可。「血管収縮剤入り」「メントール強」「防腐剤多は避けた方が無難です。ソフトサンティアなどの無添加タイプがおすすめ。
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1日何回まで点眼していい?
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ヒアレインなら1日5〜6回が目安。無防腐剤タイプは頻回点眼OKです。
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点眼後しみるのは?
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角膜上皮障害のサインのことも。長引くなら一度眼科で角膜の状態を確認してください。
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ジクアスとヒアレインの違いは?
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ヒアレインは保水(水を保つ)、ジクアスはムチン分泌を促す(涙の質を改善)。併用も可能です。
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ムコスタ点眼は苦いと聞いた
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ムコスタ点眼液UD2%では、特有の苦味(約10〜16%)と一時的な視界のかすみ(約1〜3%)が出ます。1〜2週間で慣れる方が多いです。
眼精疲労の基本
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眼精疲労って病気ですか?
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医学的には「機能性疾患」として扱われます。放置すれば頭痛・肩こり・吐き気・うつ状態まで波及するので、軽く見ないで。
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肩こりや頭痛も眼精疲労から来る?
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はい。目のピント調節は自律神経・首肩の筋肉と連動しているので、目→首肩→頭痛の連鎖は典型的です。
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眼精疲労に効くと言われる薬は?
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サンコバ点眼(ビタミンB12)はピント調節筋に直接働きかける代表薬。内服ではノイロビタン・メチコバール(B群)、漢方の補中益気湯など。
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眼鏡の度を変えるべき?
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はい。合っていない度数は眼精疲労の大きな原因です。2〜3年に1回、合っていなければもっと頻繁に、眼科で屈折検査を。
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遠近両用にしたら楽になりますか?
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40歳以降の眼精疲労は老視の影響が大きいです。眼鏡店ではなく眼科で度数を出してもらってから作るとミスマッチが減ります。
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PC用メガネ・ブルーライトカットメガネは効きますか?
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ブルーライトカット自体の眼精疲労改善エビデンスは弱いですが、「PC作業距離に最適化した度数」のメガネは効果あり。眼鏡店でPC用度数を相談すると楽になることが多い。
PC・スマホとの付き合い方
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1日のPC使用時間で気をつけることは?
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20-20-20ルール(20分ごとに20秒、6m先を見る)と1時間に5〜10分の休憩。これだけで目の症状はだいぶ違います。
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夜のスマホは目に悪い?
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画面の輝度・距離・姿勢の問題が大きいです。輝度を下げる・画面を顔から30cm以上離す・暗闇でのスマホは避けるのが基本。
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画面はどの位置がいい?
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視線がやや下向きになる位置(モニター上端が目の高さ)が理想。下向きの方がまぶたが下がって涙の蒸発も減ります。
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在宅勤務で目が悪化
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会社のオフィスは温湿度・照明・画面設定が標準化されていますが、自宅は不揃いになりがち。加湿(40〜60%)・画面高さ・距離・休憩を一度見直しを。
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コンタクトは何時間まで?
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1日10時間以内が目安。長時間装用や夜の装用は角膜の酸素不足→ドライアイ悪化→角膜障害の悪循環に。
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カラコンは?
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酸素透過性が低い製品はドライアイ悪化の大きな要因。眼科で承認されたメーカーのものを定期的に検査受けながら使ってください。
生活習慣
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睡眠不足は本当に目に影響する?
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はい。睡眠中は涙の分泌バランスが整い、調節筋も休まります。5時間以下が続くとドライアイ・眼精疲労が顕著に悪化。
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運動は効きますか?
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全身の血流改善で目への血流も増えます。軽い有酸素+首肩のストレッチが眼精疲労に効きやすい。
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カフェイン・お酒は?
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カフェイン過剰・脱水はドライアイ悪化の要因。お酒も翌日の乾燥感を増やします。
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食事で気をつけることは?
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オメガ3(青魚)・ビタミンA・E・C・亜鉛を意識的に。サプリは「不足を補う」程度に。
特定の状況
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シェーグレン症候群と言われたら?
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口の渇き+目の渇き+関節痛の自己免疫疾患。リウマチ内科や眼科でフォローが必要です。
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レーシック後にドライアイが続く
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術後数か月〜1年は普通に出ます。長引く場合は角膜神経の回復遅延。執刀医に相談を。
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飲んでる薬がドライアイの原因かも?
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抗ヒスタミン薬・向精神薬・抗うつ薬・降圧薬・利尿薬・抗パーキンソン薬などが影響します。勝手にやめずに処方医に相談を。
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更年期に入って急にドライアイが
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ホルモン変動の影響です。更年期障害の薬のQ&Aもご参考に。
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糖尿病で目がかすむ
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糖尿病網膜症の初期サインのこともあります。眼科で眼底検査を必ず受けてください。
当院でできること・できないこと
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オンラインで点眼薬を出してもらえる?
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はい、軽症〜中等症のドライアイ・眼精疲労であれば、Zoom問診の上でヒアレイン・ジクアス・ヒアルロン酸Na点眼液(旧ティアバランス)・サンコバ・ムコスタ点眼液UD・ビタミン内服などの処方が可能です。
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当院で「できない」ことは?
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細隙灯顕微鏡検査・シルマー試験・BUT測定・眼圧測定・眼底検査・視野検査・屈折検査・涙点プラグの挿入・メガネ処方はオンラインでは不可能。これらが必要な方は眼科をご紹介します。
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「初めて」でもオンラインで点眼出してくれる?
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すでに眼科で診断を受けて使っていた経験のある方の継続処方はスムーズです。初めての方は軽症かどうかを問診で見極めて軽症なら処方、はっきりしない場合は対面眼科をご紹介します。
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眼科に行ってから当院でフォローはOK?
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はい、それが一番安全です。眼科で診断・初期治療を受けて安定したら、継続処方を当院でオンラインという流れが効率的。
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薬代はどれくらい?
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ヒアレイン点眼ジェネリックは1本(5mL)の薬価が約135円、ジクアスLXは約770円です。両眼に添付文書どおり点眼すると1本はおおむね2週間前後(ジクアスLXで2〜3週間)で使い切ります。3割負担での薬剤料は月あたりおおよそ300〜600円程度です(このほかに診察料・調剤料などがかかります)。
-
近隣の眼科の紹介は?
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個別の医療機関紹介は行いませんが、お住まいの地域で「ドライアイ外来」「眼精疲労外来」を掲げる眼科や、大型店併設の眼科などをお探しください。
当院の方針
- 軽症〜中等症のドライアイ・眼精疲労はオンライン処方可(ヒアレイン・ジクアス・サンコバ・ムコスタ点眼・ビタミン内服など)
- 視力急低下・視野欠損・激痛・光視症・飛蚊症増加は緊急性が高いため、必ず眼科へ
- 糖尿病・高血圧の方は眼底検査の定期受診を続けてください
- 眼鏡度数の処方・度数変更は眼科でしかできません
- 初発例・診断未確定例は、まず眼科で評価していただいてからの継続処方が安心
- 処方が確定すると、薬局から服薬指導のお電話をしたうえで宅薬便(ポスト投函)でお薬をお送りします
まとめ
- PC・スマホ時代の「目がつらい」は ドライアイ+眼精疲労 の合わせ技
- ドライアイは蒸発亢進型が現代の主役。ムチン分泌点眼や温罨法が効く
- 眼精疲労はピント調節筋+自律神経+眼鏡度数が要因
- 20-20-20ルール/意識的なまばたき/加湿/画面位置/休憩が薬の前にできること
- 点眼・内服はオンラインで継続処方可。眼科の対面検査は別途必要
- 視力急低下・視野欠損・激痛は緊急の眼科受診を
※本記事の点眼薬・内服薬の情報は KEGG/JAPIC 収載の各社添付文書(ヒアレイン、ジクアス/ジクアスLX、ムコスタ点眼液UD、アバレプト、サンコバ、ミオピン等)に基づいています。市販薬はパッケージ表示が最新版と異なることがあります。実際の使用は主治医・薬剤師とご相談ください。
併発しがちなアレルギー性結膜炎の目薬はアレルギー・花粉症・じんましん・アトピーのハブもご覧ください。睡眠不足が原因の場合は不眠のすべて、更年期女性のドライアイは更年期障害の薬のQ&Aをどうぞ。
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この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)を修了し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/公衆衛生修士(MPH)/産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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