子どもの解熱剤・鼻水止め・咳止め|年齢別の安全な薬
子どもの解熱剤・鼻水止め・咳止め
年齢別の安全な薬と「すぐ受診」のサイン

子どもが熱を出すたびに、市販薬を飲ませていいか迷います。鼻水と咳もつらそうで…

子どもの薬は年齢制限・体重あたりの用量が大事。
「解熱剤はカロナール・アンヒバ坐剤が第一選択」「市販の総合感冒薬は2歳未満NG」など、基本ルールをコンパクトに整理します。
目次
🌟 子どもの症状別 薬の早見表
| 症状 | 第一選択 | 備考 |
|---|---|---|
| 発熱・痛み | カロナール/アンヒバ坐剤/アルピニー坐剤 | — |
| 鼻水・くしゃみ | クラリチン(3歳〜ドライシロップ/7歳〜OD錠)/アレグラ(6か月〜ドライシロップ/7歳〜錠)/ザイザル(6か月〜シロップ) | — |
| 鼻づまり | ナゾネックス点鼻(3歳〜)/アラミスト(2歳以上で使用。添付文書に年齢の下限規定はなく、2歳未満は臨床試験未実施) | — |
| 痰がからむ咳 | ムコダイン/ムコソルバン | — |
| 空咳 | アスベリン/メジコン/麦門冬湯 | — |
| 胃腸炎・下痢 | ビオフェルミン/ミヤBM/五苓散 | 経口補水液 |
| 便秘 | モビコール(2歳〜)/マルツエキス(乳児) | — |
① 発熱・痛みの薬
| 薬剤 | 成分 | 使える年齢 | 用量目安 |
|---|---|---|---|
| カロナール(細粒・シロップ・錠) | アセトアミノフェン | 生後3か月〜 | 1回10〜15mg/kg、4〜6時間以上空ける。1日総量60mg/kgまで |
| アンヒバ坐剤 | アセトアミノフェン | 生後3か月〜 | 体重で50/100/200mg |
| アルピニー坐剤 | アセトアミノフェン | 生後3か月〜 | 同上 |
| ブルフェン(顆粒・錠) | イブプロフェン | 5歳〜(国内にシロップ剤形はありません) | — |
| ボルタレン | ジクロフェナク | インフルエンザの経過中の脳炎・脳症は禁忌 | 小児のウイルス性疾患には原則使用しない(年齢を問わず) |
| ロキソニン | ロキソプロフェン | 15歳以上推奨 | — |
| アスピリン | — | 15歳未満の水痘・インフルエンザには原則使用しない | ライ症候群のリスク(川崎病など医師の指示下で使う場合を除く) |
解熱剤を使うタイミング
「数値で決める」より「子どもの様子で決める」。
38℃以下でも元気・水分を取れているなら使わない選択肢も。
39℃以上でぐったり・水分が取れない・寝られない時に使う。
連続使用は4〜6時間以上空けるのが原則で、1日の総量は体重1kgあたり60mgまで(かつ成人量の4,000mgを超えない範囲)です。
坐剤は経口を嫌がる時に便利。
② 鼻水・鼻づまり
| 薬剤 | 使える年齢 | 備考 |
|---|---|---|
| クラリチン(ロラタジン) | 3歳〜(ドライシロップ)/7歳〜(OD錠・レディタブ錠) | 眠気少 |
| アレグラ(フェキソフェナジン) | 6か月〜(ドライシロップ)/7歳〜(錠)※先発のドライシロップは2023年に販売中止、現在は後発品 | 眠気少 |
| ザイザル(レボセチリジン)シロップ | 6か月〜 | 効きしっかり、眠気あり |
| ジルテック(セチリジン) | 2歳〜 | — |
| ペリアクチン(第1世代) | 幼児〜 | 眠気強、推奨されなくなってきた |
| ナゾネックス点鼻ステロイド | 3歳〜 | 鼻づまりに効く |
| アラミスト点鼻ステロイド | 5歳〜 | — |
③ 咳止め・痰切り
| 薬剤 | 使える年齢 | 備考 |
|---|---|---|
| アスベリン(チペピジン) | 幼児〜 | 穏やかに効く |
| メジコン(デキストロメトルファン) | 幼児〜 | 効きしっかり |
| ムコダイン(カルボシステイン) | 幼児〜 | 痰切り |
| ムコソルバン(アンブロキソール) | 幼児〜 | 痰切り |
| 麦門冬湯 | 幼児〜 | 空咳・痰がからむ咳 |
| コデイン・ジヒドロコデイン | 12歳未満禁忌 | 呼吸抑制 |
④ 胃腸薬・便秘
| 薬剤 | 使える年齢 | 向く症状 |
|---|---|---|
| ビオフェルミン/ミヤBM | 乳児〜 | 整腸 |
| 五苓散 | 乳児〜 | 下痢・嘔吐 |
| 小半夏加茯苓湯 | 乳児〜 | 吐き気 |
| モビコール | 2歳〜 | 便秘 |
| マルツエキス | 乳児〜 | 便秘 |
| 新レシカルボン坐剤 | 乳児〜 | 便秘・即効 |
| 酸化マグネシウム | 幼児〜 | 便秘 |
⚠ 「子どもに使ってはいけない薬」
- アスピリン(15歳未満の水痘・インフルエンザ):ライ症候群
- ボルタレン(小児のウイルス性疾患には原則不可):インフルエンザ経過中の脳炎・脳症は禁忌
- コデイン・ジヒドロコデイン(12歳未満):呼吸抑制
- 市販の総合感冒薬(2歳未満):海外でも推奨されない
- 市販ステロイド点鼻薬・点眼(小児用記載なし)
🩺 ケース別おすすめ
| ケース | まず |
|---|---|
| 38℃以上でつらそう | カロナール or アンヒバ坐剤 |
| 鼻水中心 | クラリチン or アレグラ |
| 鼻づまりがひどい | ナゾネックス点鼻 |
| 痰がからむ咳 | ムコダイン+アスベリン |
| 空咳・夜の咳 | 麦門冬湯+メジコン |
| 嘔吐・下痢 | 五苓散+経口補水液+ビオフェルミン |
| 便秘 | モビコール(2歳〜)/新レシカルボン坐剤 |
🚑 「すぐ受診」が必要なサイン
- 生後3か月未満の発熱
- 3日以上続く高熱(38.5℃以上)
- 水分が取れない・尿が出ない
- 意識がぼんやり・けいれん
- 呼吸が苦しそう・肩で息をする
- 顔色が悪い・唇が紫
- 嘔吐が止まらない
- 発疹+発熱+元気がない
受診予約方法

オンライン診療で子どもの薬は出してもらえる?

はい、カロナール・アンヒバ坐剤・抗ヒスタミン薬(クラリチン・アレグラ・ザイザル)・鼻噴霧ステロイド・咳止め・痰切り・モビコール・整腸剤・各種小児漢方などを処方しています。
生後3か月未満の発熱・けいれん・呼吸困難などは対面医療機関(小児科・救急)へすぐに受診を。処方が確定すると、薬局から服薬指導のお電話をしたうえで宅薬便(ポスト投函)でお薬をお送りします。最短で翌日にお手元に届きますが、薬局の服薬指導の枠の状況によっては、お電話やお届けが翌日にずれ込むこともあります。あらかじめご了承ください。
よくある質問
-
カロナールとアンヒバ坐剤、どっちがいい?
-
飲める年齢・体重で経口可能ならカロナール。嘔吐・経口拒否なら坐剤。成分は同じ(アセトアミノフェン)です。
併用は不要。どちらか一方で十分です。
-
子どもに市販の総合感冒薬を飲ませてもいい?
-
2歳未満には絶対NG(海外でも推奨されない)。2〜6歳でも基本推奨されません。
必要な症状だけ単剤で対応するのが安全です。
-
解熱剤を使うと風邪が長引きませんか?
-
解熱剤は治癒を遅らせません。子どもの体力消耗を防ぐ目的で使います。「使う」「使わない」は子どもの様子で決めてOK。
-
鼻水が止まらず夜眠れません
-
クラリチン・アレグラ・ザイザルなどの第2世代抗ヒスタミン薬。寝る前に飲むと夜のかゆみ・鼻水を抑えやすい。
鼻づまりが強ければナゾネックス点鼻も。
-
咳が長引いて夜寝られない
-
麦門冬湯+メジコンなどで様子見。2週間以上続く場合は気管支喘息・百日咳・マイコプラズマの鑑別が必要なので受診を。
-
解熱剤を飲ませても熱が下がりません
-
解熱剤は熱を完全には下げません(1〜1.5℃下げる程度)。水分が取れて、機嫌がよければOK。
4時間以上たって元気なく水分も取れない、意識がぼんやりするなら受診を。
-
オンライン診療で子どもの薬は出してもらえる?
-
はい、カロナール・アンヒバ坐剤・抗ヒスタミン薬・鼻噴霧ステロイド・咳止め・整腸剤・漢方などを処方しています。処方が確定すると、薬局から服薬指導のお電話をしたうえで宅薬便(ポスト投函)でお薬をお送りします。最短で翌日にお手元に届きますが、薬局の服薬指導の枠の状況によっては、お電話やお届けが翌日にずれ込むこともあります。あらかじめご了承ください。
参考文献・出典
- 日本小児科学会「こどもの救急」
- 日本小児呼吸器学会「小児の咳嗽診療ガイドライン」
- PMDA 医薬品添付文書 各小児用薬
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この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
-
【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)を修了し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/公衆衛生修士(MPH)/産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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