ルパフィンはどんな薬?鼻炎・じんましんに効く?副作用や使い方を解説
ルパフィンはどんな薬?
鼻炎・じんましんに効く?副作用や使い方を解説

かゆみどめで『ルパフィン』を使っています。

アレルギー薬で1日1回タイプのお薬です。
眠気の副作用はあるのもも、効果は強いため、鼻炎や、かゆみの症状がひどい方に処方されます。
オロパタジン塩酸塩(商品名:アレロック®)はオンライン診療で処方可能です。
この記事では、公的資料を参考に薬の特徴をわかりやすくお伝えします。
オロパタジン(アレロック)とはルパフィンとは
**ルパフィン®錠10 mg(一般名:ルパタジンフマル酸塩)**は、くしゃみ・鼻水・かゆみなどアレルギー症状を抑える飲み薬です。
2017年に日本で承認され、薬価は1錠42.4円。
従来の抗ヒスタミン薬に加え、もう一段階進んだメカニズムで症状をブロックできるのが特長です。
特徴(開発の経緯をもとに)
特徴 | 解説 |
---|---|
ダブルブロック作用 | ・ヒスタミンH₁受容体拮抗 ・血小板活性化因子(PAF)受容体拮抗 → 即時型・遅延型のアレルギー両方に対応 |
開発の流れ | 1994年 スペインで創製 → 2001年 欧州発売 → 2017年 日本承認(帝國製薬が導入) |
眠気が比較的少ない | 臨床試験での主な副作用は眠気(9%)。ただし運転には注意。 |
12歳以上に適応 | 鼻炎・蕁麻疹・湿疹など幅広いかゆみに対応可能。 |
効能・効果
- アレルギー性鼻炎(季節性・通年性)
- 蕁麻疹(慢性含む)
- 湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症に伴うかゆみ
有効性(国内臨床試験より)
アレルギー性鼻炎
- 第Ⅲ相比較試験(2週間)
- 10mg・20mgともにプラセボより鼻症状スコアを有意に改善
- 副作用:10mg群 11.1%、20mg群 11.7%(主に傾眠)
慢性蕁麻疹
- 日中+夜間のかゆみスコアをプラセボより約2ポイント改善
- 副作用:10mg群 13.2%
皮膚疾患に伴うそう痒
- 52週試験でかゆみスコアが平均−2.6ポイント改善
- 副作用:18%(うち傾眠が14%)
用法・用量
- 通常:12歳以上 → 10mgを1日1回内服
- 効果不十分な場合 → 20mgまで増量可
※ 食事の影響は少ないが、眠気の可能性があるため就寝前の服用が安全
禁忌(使えない方)
- 本剤成分に過敏症の既往がある方
飲み合わせ注意
種類 | 具体例 | 注意点 |
---|---|---|
CYP3A4阻害薬 | ケトコナゾール、エリスロマイシンなど | 血中濃度上昇 → 副作用リスク増加(眠気・肝機能障害) |
グレープフルーツジュース | ― | AUCが最大約4倍に上昇 |
アルコール | ― | 中枢抑制作用が強まり眠気が増加する可能性 |
※てんかん薬を服用中の方、肝・腎機能に障害がある方は血中濃度が上がりやすいため、必ず医師へ申告を。
主な副作用と頻度
- 眠気:9%
- 口渇:0.7%
- 倦怠感:0.6%
- 肝機能異常(ALT・AST):0.5%
重篤な副作用(頻度不明)
ショック/アナフィラキシー、けいれん、重度の肝障害 など
初回服用は夜間を推奨。
服用中は車の運転・危険作業を避けましょう。
まとめ
注意点:眠気、CYP3A4阻害薬との飲み合わせ、持病や妊娠・授乳の有無。患者様の症状や生活スタイルに合わせたアレルギー治療をご提案しています。
お悩みの方はお気軽にご相談ください。
ルパフィンは「ヒスタミン+PAF」のダブルブロック作用で、
鼻炎・蕁麻疹・皮膚のかゆみを1日1回の服用で改善。
参考文献・出典
医薬品インタビューフォーム(帝國製薬)
添付文書(PMDA 医薬品医療機器総合機構)
「KEGG DRUG」データベース:ルパタジンの薬理・代謝情報
日本アレルギー学会雑誌や臨床試験論文(PubMed等)
よくある質問(Q&A)
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ルパフィンってどんな薬?何に効くの?
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ルパフィンは、アレルギーによる「くしゃみ・鼻水・かゆみ」などを抑える飲み薬です。アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・皮膚のかゆみに効果があり、1日1回の服用で長時間作用します。
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この薬の同じ系統の既製薬品に対する強みは?
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ルパフィンは、従来の抗ヒスタミン薬とは異なり、ヒスタミンH1受容体とPAF(血小板活性化因子)受容体の両方をブロックするダブル作用を持っています。これにより、「即時型」と「遅延型」のアレルギー症状の両方に対応できる点が強みです。
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ルパフィンの先発薬はいつ発売されたの?
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ルパフィンは、2017年に日本で承認・発売されました。スペインでは2001年に先に承認され、現在では世界100か国以上で使われています。
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ルパフィンの薬価と自己負担額の目安は?
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薬価は1錠あたり42.4円です。
1か月(30日)分を処方された場合:- 薬価:42.4円 × 30錠 = 1,272円
- 自己負担額の目安(3割負担):約380円
※調剤料や管理料を含めると実際の窓口負担はもう少し高くなる可能性があります。
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ルパフィンの効果はどれくらいで出る?どのくらい続く?
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服用後、約1時間以内に効果が出始め、およそ24時間持続します。そのため、1日1回の服用で1日中効果が期待できます。
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妊娠中にルパフィンは使える?
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妊娠中の使用は原則避けることが望ましいとされています。
動物実験では胎児への影響(発育遅延など)が報告されており、妊娠中の方は必ず医師と相談のうえで使用可否を判断してください。
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授乳中にルパフィンは使っても大丈夫?
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授乳中の女性には、原則として使用を避けることが推奨されています。
ルパフィンの代謝物であるデスロラタジンは母乳中に移行する可能性があり、影響が否定できないため、使用する場合は授乳を中止する必要があります。
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子どもには使える?何歳から?
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ルパフィンは12歳以上の小児から使用可能です。
それ未満の年齢では安全性が確立されていないため、処方はされません。
