抗肥満薬としてのリベルサス内服について
痩せるための薬があると聞いたのですが
あります。肥満の方の治療で、自由診療で月合計6600円で始めることができます。
実はリベルサスに関しては、保険診療と大きく値段が変わりません。
リベルサスとは?使用方法
どのような薬ですか?
GLP-1 (glucagon-like peptide-1 receptor agonists)というホルモンに分類される薬です。
GLP-1は使用すると、食欲を抑制し、満腹感を感じるように脳の一部に作用します。
日本では糖尿病の保険治療薬として使われている薬で、やせる目的では自由診療となります。
・一般名セマグルチド
・1シート、10錠タイプ
・一日1錠内服(朝起きてすぐなど、空腹時内服)
・3㎎、7mg、14㎎の錠剤があり、3mgからスタートして増量していきます
(参考ノボノルディスク)
減量の効果
どの程度痩せますか?
GLP-1注射剤の使用で68週間後の半分の方は体重を15%減少させ、
3分の1近くは20%減少させたという研究があります。
(N Engl J Med 2021;384:989-1002)
凄い痩せるんですね。
生活改善だけのグループは体重が平均2.4%しか痩せなかったので、
比較しても効果は高いと言えます。
注意点は、BMI27以上の肥満の方の結果で、やせている人では検証されていません。
また薬の使用だけでなく、生活、運動の併用も重要なポイントです。
安全性、副作用
痩せたいけど、糖尿病でないのに使うのは心配です。
糖尿病でない人も使用可能としてGLP-1注射剤は米国食品医薬品局に承認されています。
リベルサスは錠剤ですが、同じ成分であるため、各国では肥満外来で使用されています。
副作用がない薬はないですが、肥満のリスクよりも薬を使うメリットが認めれられています。
重大な副作用
・低血糖(頻度不明)
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常
低血糖症状があらわれることがある。
→
他の糖尿病の薬を飲んでいる方は、低血糖になりやすい場合があります。
低血糖症状が認められた場合には、糖分を取れば改善します。
・急性膵炎(0.1%)
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等の症状が見られます。
・胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸(いずれも頻度不明)
その他の副作用
吐き気、下痢などの胃腸症状が一番多く見られます。
継続するうちに慣れてきますが、続く場合は中止も検討が必要です。
処方できない方
当院の方針でBMIが25以下の方には処方できません。
(例えば身長160cmでBMI25の方は64kgとなります。)
低体重による健康障害を考慮しております。
甲状腺髄様癌
胆嚢疾患
膵炎
多発性内分泌腫瘍症候群2型(MEN2)
の既往歴がある場合も処方できません。診察の際にお聞きします。
BMIの計算方法
・BMI=体重(kg)÷ (身長(m)×身長(m))
・例
身長170cm 85kg の方 BMI 29.4
身長165cm 68kg の方 BMI 25
値段
診察料と薬剤費等の合計になります。(税込み)
・リベルサス3mg 30錠 月 6600円
リベルサス7mg 30錠 月 14300円
リベルサス14mg 30錠 月 22000円
・送料は別途レターパックライトの金額で430円いただきます
(3か月以上のご購入で送料無料です)
では最初に1か月購入すると合計7030円ですね。
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自由診療と保険診療で値段はどの程度違いますか?
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実は大きく変わりません。
当院の自由診療では3か月分、19800円です。
保険診療では初診でかかる場合は2週間に一度受診することも多いです。
3か月で5回受診。採血を2回し、調剤を4回した場合は
診察費:おおよそ1万1000円
薬剤調剤費:薬価(3か月分)4500円 + 調剤料4回分 3000円
5回通院した場合に最低1万8500円程度かかります。(あくまで概算です)
(薬が増えた場合や、その他の検査が増えたりする場合はさらに金額は上がります。)
しかも糖尿病の診断がついている方のみとなります。
時間、手間、金額などを踏まえ、自由診療も一つの選択肢となるかもしれません。
受診予約方法
オンライン予約
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よくある質問
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とりあえず、直接質問がしたいです。
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電話番号 06-6676-8559 こちらからも問い合わせください。
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送付方法はどうなりますか?
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支払いが確認出来次第、レターパックライトで当日にポストに投函いたします。土日も配送されます。
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飲み忘れた場合の対応
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気付いた時に空腹時に内服してください。その後は
通常の朝などのサイクルに戻してください。
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注射剤はありますか?
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GLP-1注射剤は国内品は販売流通が少なく、
現在対応しておりません。最新情報についてはラインや、その他でお問い合わせください。
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサス錠は、医薬品医療機器等法において、二型糖尿病の治療薬で承認されていますが、当院で行う肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
入手経路等
当院で使用しているリベルサス錠は国内の医薬品卸業者から国内承認薬を仕入れております。
国内の承認医薬品の有無
同一成分の注射剤は国内で肥満症の治療薬として承認されています。
諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射剤はアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されています。錠剤に関してはされていません。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。