ニキビ塗り薬の種類|白・黒・赤ニキビ別の選び方
ニキビ塗り薬の種類と選び方
処方薬の違いを医師が解説
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処方されるニキビの塗り薬って、種類が多くて何が違うのかわからないです。

ニキビ塗り薬は「毛穴のつまりを取る薬」「菌を抑える薬」「両方に効く薬」の3グループに分けると、どれが自分に向くかが整理しやすくなります。
- 白ニキビ・黒ニキビ→つまりを取る薬(レチノイド系など)
- 赤ニキビ→抗菌薬または過酸化ベンゾイル系(過酸化ベンゾイルは白・黒ニキビにも赤ニキビにも使え、再発予防の維持療法にも用いられます)
- 重症・難治性→2成分配合の薬を検討
この記事では、公的資料や診療ガイドラインを参考に、わかりやすくお伝えします。
この記事の監修: 原 達彦(梅田北オンライン診療クリニック 院長)|記事作成・監修ポリシー
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目次
1. ニキビ塗り薬は大きく3グループに分かれる
ニキビ塗り薬は「①コメド(毛穴詰まり)を取り除く薬」「②菌を抑える薬」「③2成分を合わせた配合薬」の3グループに分かれます。グループによって効くニキビの段階が異なるため、症状に合わない薬を使っても十分な効果は期待できません。
白ニキビ・黒ニキビの段階ではコメド治療薬が中心になります。赤く腫れた炎症ニキビには抗菌外用薬が加わります。重症例や難治例では配合薬が選ばれることがあります。
| グループ | 主な薬剤名 | 主に効くニキビの段階 |
|---|---|---|
| ①コメド治療薬 | アダパレン(ディフェリン)、過酸化ベンゾイル(ベピオ) | 白ニキビ・黒ニキビ |
| ②抗菌外用薬 | クリンダマイシン、ナジフロキサシンなど | 赤ニキビ(炎症性) |
| ③配合薬 | エピデュオ、デュアックなど | 炎症性ニキビ・難治例 |
2. 白ニキビ・黒ニキビに使われる薬(コメド治療薬)
コメド治療の中心は、アダパレン(商品名:ディフェリン)と過酸化ベンゾイル(商品名:ベピオ)の2剤です。どちらも日本皮膚科学会のニキビ診療ガイドラインで推奨されています。
アダパレンは外用レチノイド系薬で、毛穴の詰まりを改善し、新しいコメドができにくい状態にする効果が期待されます。過酸化ベンゾイルは、コメド改善に加えて殺菌作用もあるとされ、炎症初期にも使われます。
どちらも使い始めは赤みや乾燥などの刺激感が出やすい傾向があります。少量から慣らしながら使うことが推奨されており、症状がつらい場合は自己判断で中止せず医師に相談してください。市販薬と処方薬では濃度や成分が異なる場合があるため、処方薬は医師の指示どおりに使うことが大切です。
| 薬剤名 | 主な作用 | 注意点 |
|---|---|---|
| アダパレン(ディフェリン) | コメド形成を抑える(外用レチノイド系) | 刺激感・乾燥、妊娠中は使用不可 |
| 過酸化ベンゾイル(ベピオ) | コメド改善+殺菌作用 | 漂白作用あり(衣類・寝具に注意) |
3. 赤ニキビ(炎症ニキビ)に使われる抗菌外用薬
赤ニキビには、アクネ菌の増殖を抑える抗菌外用薬が処方されます。代表的なのはクリンダマイシン(商品名:ダラシンTゲル・ローションなど)です。
単剤での長期使用は耐性菌を生じさせるリスクがあるとされています。そのため、後述のBPO配合薬との併用が推奨されることが多いです。
クリンダマイシン外用(ダラシンTゲル・ローション)はゲルとローションの2剤形です。皮脂が多い部位にはさらりとしたローションが向くとされています。なおクリーム剤形があるのはナジフロキサシン(アクアチムクリーム)です。
| 剤形 | テクスチャー | 向いている肌・部位 |
|---|---|---|
| ゲル | さっぱり・伸びやすい | 脂性肌・額・鼻まわり |
| ローション | 液状・軽い | 広範囲・背中など |
| クリーム | しっとり | 乾燥しやすい部位 |
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4. 重症・難治性ニキビに使われる配合薬
配合薬は2種類の成分を1本にまとめた塗り薬です。塗る手間が減り、成分の組み合わせによる相乗効果も期待されています。
エピデュオゲル(アダパレン+BPO)はコメドへの働きと抗菌作用を1本でカバーできる薬です。デュアックゲル(クリンダマイシン+BPO)は炎症ニキビに特化し、BPOが抗菌薬の耐性菌リスクを下げると報告されています。
合剤はそれぞれ単剤より刺激感が強くなるケースがあります。使い始めの赤みや乾燥には保湿ケアで対応しながら、症状が強い場合は医師に相談してください。
| 商品名 | 配合成分 | 主な対象 | 保管 |
|---|---|---|---|
| エピデュオゲル | アダパレン+BPO | コメド+炎症ニキビ | 室温・遮光 |
| デュアックゲル | クリンダマイシン+BPO | 炎症ニキビ(赤ニキビ) | 2〜8℃で冷所保存(開封後も) |
5. 薬を選ぶときの判断基準と受診のポイント
ニキビの種類と重症度を確認してから、薬の種類が決まります。 白・黒ニキビ(コメド)にはコメド治療薬、赤・黄ニキビには抗菌外用薬、両方が混在する場合は配合薬が検討されます。自己判断で強い薬を使うと、副作用リスクが高まるため注意が必要です。
市販薬を2〜4週間使っても改善しない場合は、皮膚科の受診を検討してください。広範囲に広がる・繰り返す・膿んで痛いといった場合も同様です。放置すると跡が残る場合があるとされています。
副作用(強い赤み・かぶれ・乾燥など)が出た場合は、自己判断で中断せず医師に相談してください。塗り方の調整や薬の変更で対応できる場合があります。
ニキビが広範囲・重症の場合は、外用薬に加えて内服薬(抗菌薬など)の併用が検討されることがあります。内服薬の使用期間や種類は医師が判断するものです。外用薬だけで効果が不十分と感じたら、一度相談することをおすすめします。
| こんなとき | 対応の目安 |
|---|---|
| 市販薬で2〜4週間改善しない | 皮膚科の受診を検討 |
| 顔全体・背中など広範囲 | 皮膚科で処方薬を相談 |
| 赤く痛む・膿が出る | 早めに受診 |
| 赤み・かぶれなど副作用が出た | 自己中断せず医師に相談 |
| 外用薬だけで効果不十分 | 内服薬との併用を医師に相談 |
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参考文献・出典
- 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(日本皮膚科学会)
- アダパレン(ディフェリンゲル0.1%)添付文書(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA))
- 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル2.5%)添付文書(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA))
よくある質問(Q&A)
-
処方されたニキビ塗り薬はいつまで続ければよいですか?
-
目安は医師の指示に従うことが基本です。ニキビ治療は、見た目が改善した後も皮脂の過剰分泌や菌の増殖を抑えるため、数か月単位の継続が必要とされています。自己判断で中断すると再発しやすい傾向があります。改善が感じられない場合や副作用が気になる場合は、受診時に医師へ相談してください。
-
ニキビ塗り薬を塗ると赤みや乾燥が出るのですが、使い続けてよいですか?
-
レチノイド系やベンゾイルパーオキシドなど一部の成分では、使い始めに赤みや乾燥・皮むけが起きることがあります。多くは数週間で落ち着くとされています。ただし、強いかゆみ・腫れ・びらん(皮膚がただれた状態)が出た場合は使用を中止し、早めに受診してください。症状が軽度でも不安なときは自己判断せず医師に確認することをおすすめします。
-
2種類の塗り薬を同時に処方されました。塗る順番はありますか?
-
一般的には、水分量が少なくさらっとした質感のものを先に塗り、保湿剤など油分を含むものを後に重ねる順序が推奨されています。ただし薬の種類や剤形(ゲル・クリームなど)によって異なる場合があります。処方時に薬剤師や医師へ順番を確認するのが確実です。
-
市販のニキビ薬と処方薬はどう違いますか?
-
市販薬は薬局で購入できる反面、配合成分の濃度や種類に制限があります。処方薬はアダパレンや過酸化ベンゾイルなど、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨される成分を医師が症状に合わせて選択できます。市販薬を2〜4週間使っても改善しない場合や、炎症が強いニキビが多い場合は受診を検討してください。
-
にきびはオンライン診療で相談できますか?
-
はい。当院のオンライン診療では、スマホのビデオ通話で医師の診察を受け、お薬の処方まで受けられます(保険診療対応)。流れや料金の目安はオンライン診療のご案内をご覧ください。
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この記事の監修者

- 梅田北オンライン診療クリニック 院長
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【経歴】
産業医科大学 医学部医学科 卒業。済生会系病院での臨床研修・救急、総合診療勤務を経て、複数の企業で嘱託や専属産業医を歴任。
その後、産業医学・公衆衛生の専門性を活かし、「梅田北オンライン診療クリニック」を立ち上げる。
現在は京都大学大学院(社会健康医学系専攻)を修了し、働く人々の健康や医療アクセスの課題に向き合いながら、臨床と予防の両面から医療の新しい形を実践している。
【資格・所属】
日本産業衛生学会・社会医学系専門医・指導医/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/公衆衛生修士(MPH)/産業医科大学産業医学ディプロマ/日本東洋医学会/JATEC・ACLS・AMLS修了 ほか
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